天下の大泥棒・鼠小僧といえば、江戸時代にお金持ちから盗んだお金を貧しい庶民に分け与えた正義の味方として、とても有名な人。
でも、実際にはこのような記録はなく「盗んだお金のほとんどは博打と女と飲酒に浪費していた」そうです。
では、なぜそのようなイメージが定着しているのか?というと、鼠小僧が捕まって部屋を捜索してみたけれども、盗んだ金銭がほとんどなく、町民たちの間で、盗んだお金の行方について噂になり、このような伝説が生まれ、さらに歌舞伎などで義賊として扱われたため、町民たちから慕われていったようです。
そんな、あまり知りたくない事実がある鼠小僧ですが、現代でも、多くの人々に慕われています。
それは鼠小僧が長く捕まらなかったことから、勝負運や金運があるとされ、鼠小僧のお墓は現在パワースポットとして人気の場所になっています。
さらには、鼠小僧の軽やかな身のこなしから「するりと入れる」、つまり志望校に入学できることから、合格祈願のスポットとして、多くの人々が、鼠小僧のお墓を訪れています。
今回はそんな勝負運や金運のパワースポットである鼠小僧のお墓がある「回向院」をご紹介します。
・江戸時代は超・有名スポットだった回向院
JR総武線・両国駅から国技館通りを歩いていくと、突き当りに大きな回向院の山門がみえてきます。新しい雰囲気のお寺ですが歴史は古く、世界三大大火の一つ明暦の大火(1657年)の際の無縁仏を手厚く葬るために、第4代将軍家綱よってお堂が建てられたのが始まりだそうです。
このお寺には、浮世絵士の山東京伝、義太夫節を創った竹本義太夫、そして鼠小僧次郎吉の墓と、江戸時代は著名人の墓として有名で、多くの町民が参拝していたそうです。ちなみに、隅田川にかかる両国橋はその参拝客のために架けられたものだそうです。