旅館コンサルタントに聞いた、旅館で「心付け(チップ)」は必要? 不要?

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海外のレストランやホテルに行くと、サービス料として渡すことが多い「チップ」。日本でも高級旅館などでは、手厚い待遇を受けた際に「心付け(チップ)」を渡す人がいます。この心付け、実際どんなときに払うべきものなのでしょうか? 旅館コンサルタントの山田祐子さんに聞いてみました。

■心付けを渡す必要は「なし」!
奮発して旅館に泊まる際、渡すべきかどうか迷う「心付け」。私の結論からすると「渡す必要はありません」。海外で最後にチップを渡すように、戦後の日本へは「チップ」という言葉が輸入されました。しかし、日本ではチップ制が馴染まないということで、利用者一律に課せられる「サービス料」が生まれたのです。
サービス料は払っています。それでも、あなたは「心付け」を「到着時」に渡そうと考えていませんか。もちろん、「人前で粋な見栄を張っておきたい」方なら自然と渡すかもしれません。しかし、「見栄」以上の意味にはならないのです。
 なぜなら、戦前の茶代と呼ばれていた頃は「それを渡せば、その人が特別な計らいをしてくれた」からなのですが、しかし今では、到着する頃には通される部屋は決まっていて、夕食の仕込みも始まっている場合が多いため、「心付け」を渡されたからといって、眺めの良い部屋に変更し、食事の内容を良くすることは基本的にありません。

■心付けを渡すなら、どんなタイミングで渡すべき?
 もし渡すなら「特別な計らいをしてくれた時」です。あくまでも「サービスの前」に渡すのは「わいろ」。期待をしてはいけません。しかし、思いがけず有難いサービスを受けた時、その「サービスの後」に、自然に「渡したい」という気持ちが芽生えて渡すのが本当の「心付け」。感謝の気持ちとしての「心付け」は、人間の自然な生業かもしれません。もし渡すなら、気持ちいいサービスの「後」にしましょう。

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