レーザーは産業や医療、あるいはエンターテインメントにおいても利用されるようになったが、実は白色レーザーというものがなかなか難しい技術なようだ。
しかし、白色レーザーはLEDよりも明るく、またエネルギー効率も高いため、照明や通信にとって、期待されている技術でもある。
この白色レーザーを、複数の光源を集めて作るのでは無く、単一の半導体で発生させることに成功したという。
成功させたのはアリゾナ州立大学の研究チームで、レーザーの応用範囲が広がる期待がされている。
■ あらゆる色のレーザーを出力する半導体の開発
一般的なレーザーは、単一の色で特定の波長を含むものであり、広帯域の多様な波長によるものではないが、白色というのは全ての可視光線が混合された状態を示している。
しかしレーザーを発する半導体は例えば青や緑、赤といった単色を発するように固有の原子構造を持っている。
そこでアリゾナ州立大学の研究チームは、赤、緑、青色のレーザーを出力する半導体で髪の毛の太さの1000分の1の厚みであるナノシートを接合した半導体を作成した。
この半導体によって、あらゆる可視光を発振する事ができるようになり、全域を合わせれば白色になることを実現した。
ASU engineers demonstrate the world’s first white lasers
この技術によって、現在業界で標準とされているディスプレイよりも70%も多くの色を再現できるという。
■ 白色レーザーがLEDに取って代わる日
ただ、この白色レーザーを出力するためには、この半導体の中で電子を励起させるために、外部から別のレーザーを照射する必要がある。