用意するのは「硬貨2枚」だけ!チームワークが高まる簡単ゲーム
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レビュー
チーム単位で目的を達成するためには、各人がそれぞれの力を発揮すること、チームとしての団結、そして、その大前提としての相互理解や信頼関係が必要。
そこでご紹介したいのが、『2人から100人でもできる! 15分でチームワークを高めるゲーム39』(ブライアン・コール・ミラー著、富樫奈美子訳)。
ゲームを通じてチームワークを強化しようというコンセプトのユニークな内容で、「初対面のメンバーが親しくなるゲーム」「チームが盛り上がって活性化するゲーム」「チームに交渉力・創造力がつくゲーム」「変化に負けないチームをつくるゲーム」と4カテゴリーに分けられた、全39種類のゲームが紹介されています。
簡単にできるものばかりなので、企業内研修などにも役立つはず。部署内でのコミュニケーションにもよさそうです。
きょうはそのなかから、「2枚の硬貨をめぐって交渉し合うゲーム」をご紹介。多数決以外の手段で、簡単な問題解決策を見つけることを目的としたゲームです。
■2枚の硬貨を使ったゲームで解決できること
これは3人以上で行うゲームで、場所はどこでもOK。用意するものは、3人1組のチームごとに2枚の硬貨。
メンバーがチームの方針に従わずバラバラなとき、いろいろな解決法を見つける力を訓練する必要があるとき、多数決に頼ってばかりいるときに最適なのだそう。このゲームの手順は次のとおり。
(1)メンバーを3人1組のチームに分ける。
(2)各チームに2枚の硬貨を渡す。
(3)3人のうち誰が硬貨をもらうか、5分以内で決めさせる。
(4)他の方法で決まらない場合は、多数決で決めることを許可する。
(5)最後まで決まらなかったチームから硬貨を没収する。
硬貨をもらう人は、息子のサッカーチームに寄付するという条件で1人が2枚獲得、1人が2枚獲得することで合意する。ただし、その人は残りの2人に1分間ずつ肩もみをする、といった条件でもいいでしょう。
そして、このゲームが終わったら、
「どんな戦略を使いましたか? どの戦略がもっとも役立ちましたか?」
「多数決で決めましたか? そうしたのはなぜですか?」
「時間制限はどんな影響を与えましたか?」
「他の人がなにを望んでいるかをどのように探りましたか?」
「このゲームは、実際の仕事とどのような関連があるでしょうか?」
というような質問をメンバーに投げかけます。
■2枚の硬貨を使ったゲームを成功させるコツ
ゲームを成功させるために、硬貨を獲得した人は実際にもらえることを強調する、2人が1枚ずつ硬貨を獲得することも1人が2枚とも獲得することも可能にする、といった工夫もアリ。
また、交渉する硬貨を1枚だけにしてみる、メンバー全員にとって価値があるものを硬貨の代わりに使う、メンバーを2人1組に分け、硬貨を1枚渡してみるのもひとつです。
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オフィスでゲームをしようという発想は、ある意味で斬新すぎるかもしれません。とはいえ、たしかにこれだけでチームワークや結束を高めることができそうです。
特に、どうということもなさそうな「メンバーへの質問」は、ふだん知ることのできない各人の考え方を把握するためには効果的ではないでしょうか?
残りのゲームもそれぞれがユニークなので、さまざまな場面で活用できる一冊だと思います。
(文/印南敦史)
【参考】
※ブライアン・コール・ミラー(2015)『2人から100人でもできる! 15分でチームワークを高めるゲーム39』ディスカヴァー・トゥエンティワン