イエローストーン国立公園の地下に眠る時限爆弾。スーパーボルケーノの噴火によってアメリカで9万人の犠牲者が生まれ、核の冬が到来すると専門家が懸念(米) (2/3ページ)

カラパイア

昨年、米地質調査所が発表した研究では、イエローストーンの火山が噴火すれば、国中の街が灰で覆われ、航空網や通信網が遮断と予測している。しかし同時に、これがよく言われるような終わりの到来を告げるものではないとも記載されている。

 「アッシュ3D」というプログラムで大噴火の影響をモデル化したところ、イエローストーン国立公園から480kmの範囲にある都市は1m近い火山灰で覆われることが示唆された。しかし、中西部は数cm、ニューヨークやカリフォルニアなどの沿岸沿いの都市は2.5cm程度しか積もらない。

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 とはいえ、その被害はやはり甚大なものだ。火山灰の堆積によって建物の崩壊、あるいは下水や水路の詰まりが発生し、道路などが利用できなくなる危険もある。

 また、噴火によって火山灰の傘状雲が作られ、これが地震によってあらゆる方向に等しく広がる。噴火自体が風邪を作り出して、全米の主要な気候パターンである偏西風を打ち負かすのだ。こうした雲が年間を通した冬を作り出す。例えば、インドネシア中西部にあるタンボラ山が1815年に噴火したときは、1000kmの範囲に火山灰が降り注ぎ、世界中で「夏のない年」が訪れたと言われている。

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 イエローストーン火山はこれまで3度ほど大噴火を起こし、1000km3の火山灰が吐き出された。最初は210万年前、次が130万年前、そして最後が64万年前のことである。これによる火山灰は東海岸や西海岸のいたるところから発見されている。また、それ以降も小規模な噴火が7万年前まで続いていた。

 なお、今年4月にはユタ大学の研究者が地震波を解析することで、これまで知られていたマグマ溜まりのさらに下層にグランドキャニオンの11倍という巨大なマグマ溜まりが発見されたばかりだ。

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