【もう水は買わない!】自然がおいしい!都内で人気の「わき水」スポットって?
本格的な暑さを迎え、ミネラルウォーターを持ち歩く人も多いのではないでしょうか。
夏に欠かせないお水ですが、都内でも湧き水を楽しめるスポットがあることを知っていますか?
しかも、ただお水を汲みにいくだけではなく、自然を満喫しながら寺社仏閣を散策したりなど、楽しみ方がたくさん。
暑い夏に訪れたい、都内の湧き水スポットについてご紹介します!
都内には57か所も湧き水スポットが!
飲み水を「買う」というイメージは、かなり根付いてますよね。
特に3.11以降はウォーターサーバーが家庭にも普及し、浄水器を通しての水道水でさえ口にする機会が減りました。
しかし、東京都環境局によると都内には57ヶ所、23区内でも16ヶ所の湧水地があるんだそう!
今回は都内の人気スポット「等々力渓谷」で、湧き水汲みを初体験してきました。
23区唯一の渓谷は、緑と湧き水の宝庫!
東急大井町線・等々力駅から南へ歩くこと3分。「ゴルフ橋」のたもとに渓谷への入口になる階段があります。
その階段を下りていくと、一面に生いしげる木々や、川水の音が響きわたる大自然が広がっています。
都会の喧騒を忘れさせてくれるような景観が、渋谷から20分の距離にあるなんてビックリですよね!
水の落ちる音が渓谷に轟いていたということから「等々力」という地名になったそう。それぐらい水が豊かな土地だということですね。
この日は休日だったこともあり、家族連れやカップルで賑わっていました。
矢沢川沿いは遊歩道になっていて歩きやすかったです(以前は舗装もされておらず、ぬかるみだったんだとか)。
途中、飛び石のところで水を触ったり、橋の上から写真を撮ったりして楽しみました。
木漏れ日が降り注ぐ中、1キロほどのプチウォーキングを堪能。マイナスイオンをいっぱい浴びて、これだけでもパワーチャージができた気分です!
しばらく歩いていくと「稚児大師堂」という、弘法大使の幼いころの像が祀られていました。
稚児大師堂の前には御手水場があり、ここで手を清め、口をすすいでからお参りを。
ついに湧き水を発見!口当たりまろやかなお水をお料理に
御手水場とは別に湧き水を汲める場所があり、持ち帰り用ペットボトルに汲めます!
地元の人たちも汲みにきて、ここの湧き水を料理などに利用しているんだそう。
「必ず煮沸してください」という看板があったので、その場では少し口に含んだぐらいですが、それでもまろやかで美味しいお水でした!
持ち帰ったお水は煮沸して、紅茶やコーヒーを淹れたり、お米を炊くのに利用しようかと思います。
最後に「利剣の橋」を渡り「不動の滝」へ。
ここは古くから神聖な場所として知られ、滝行をする修行者が大勢いたそう。
崖を覆っている苔の間から、湧き水がにじみ出ているのが分かりますか?
ここの水は何千年もの間、どんな干ばつのときも途絶えたことがないんだとか。見ているだけでも涼しいですよね。
不動の滝を満喫したあとは、甘味茶屋にも立ち寄りました。
「雪月花」はかき氷やあんみつ、ところてんなど、ひんやりスイーツがおすすめ。
全身のほてりもすーっと引くので、ひと休みにピッタリですね。
帰りにこの階段を登り「等々力不動尊」でお参りをして帰りました。
湧き水を汲むだけでなく、涼みながらネイチャーウォーキングも楽しめるなんて!
暑い季節は、等々力渓谷へ足を運んでみてくださいね。
住所:東京都世田谷区等々力1-22
03-3701-5405(等々力不動尊社務所)
<参考資料>
『関東・甲信越 とっておきの名水120』南 正時著(淡交社)