あらゆる幸を鷲掴み! 澤穂希選手:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載63

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第63回 あらゆる幸を鷲掴み! 澤穂希選手8月11日、「8月8日に、30代の一般男性と入籍した」ことを発表し、日本中を驚かせた、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)MFの澤穂希選手。アタシもちょっぴり衝撃を受けたわ……。
思い起こせば2011年、ワールドカップドイツ大会で、なでしこジャパンが初優勝した時。普段は女子サッカーなんてほとんど観ない(男子はイケメン選手目当てで、たまに観るけど)アタシの周りのオカマたちの間でも、澤選手は一躍人気者に。
まずなんといっても、そのお顔立ち。澤選手みたいな、ややイモっぽさ&ヤンチャ少年ぽさがあるシンプルな顔が好きなオカマって、結構多いのよ……。加えて、サッカーをしている時の男らしさ、カッコよさときたら! おかげで一時期、アタシのツイッターのタイムラインには「澤兄貴イケる」「澤兄貴抱いてほしい」「ロン毛でさえなければ……」(オカマは基本的に短髪が好き)といった妄言が散見されたわ。
ところが、時が経つにつれ、澤選手の素顔が次々に明らかに。おしゃれで料理上手で達筆。そして、スポーツ界や芸能界の人脈を使って、積極的に飲み会(合コン?)を開催……。そんな女子力の高さに、「イメージと違った」とがっかりしたオカマも、おそらくたくさんいたはず(って、澤選手に何を期待していたんだ)。
それにしても今回、あらためていろいろと情報を集めてみたんだけど、澤選手って本当にすごいのね。小学生の時、東京・府中のサッカークラブに入団を希望し、「女子だから」ということで渋られるも、初試合でいきなりゴール。21歳の時、国内企業が次々に女子サッカー部の廃部を決定したため、大学を中退し、アメリカのチームに所属。そして、なでしこジャパンを優勝に導き、FIFA最優秀選手賞を受賞し、病気(良性発作性頭位めまい症)を乗り越えて復帰……。そりゃ「夢は見るものではなく叶えるもの」「苦しいときは私の背中を見なさい」「なにかにぶつかるときは、なにかを越えなければいけないとき」といった名言の数々が生まれるはずだわ。
てか、オカマ受けする顔、女子力、決断力、行動力、根性、なにもかも持っててずるい! どれか一つだけでもアタシに分けて……。
でもって、今回の入籍報道。当初伏せられていたお相手の情報が明らかになったけど、早稲田大卒で帰国子女の元Jリーガーで、ロンドン五輪では代表チームの広報担当を務め、現在はベガルタ仙台のフロントスタッフって……。それ、もはや「一般男性」の枠じゃないから!
ちなみに、澤選手の好みの男性は「知的なアスリートタイプ」らしいんだけど、結婚相手の辻上さんは、まさにそれ……。さすが澤選手、ゴールど真ん中にボール打ちこんできたわね……。
なお、澤選手と辻上さんは10年来の友人で、昨年あたりから恋愛関係に発展したとのこと。もし澤選手が、友人としてつきあいつつ、辻上さんのことをひそかに想い続けていたのだとしたら……やっぱりうらやましい! なに、その王道ラブストーリー!
そういえば以前、華原朋美がNHKの「スタジオパークでこんにちは」に出演した際、「澤選手を尊敬している」「朋ちゃんが選んだ男に、澤選手がダメ出しをする」と言っていたんだけど、この澤選手の恋愛勝者っぷり(?)を考えると、朋ちゃん、ダメ出しされて当然かも……。澤選手のアドバイスをしっかり聞いて、朋ちゃんも幸せになって!(ついでに、澤選手の合コン仲間らしい吉田沙保里選手と高橋尚子選手も)
しかし、この「幸の鷲掴み」っぷり、少しばかり谷亮子議員に通じる部分もあり、澤選手もいつか政治家への道を歩みそうな気がしなくもないわね……。でも、たとえそうなっても、澤選手なら、みんなに慕われ愛される議員になりそう。
何はともあれ、ご結婚おめでとうございます! 末永くお幸せに!
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001
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おすすめ書籍:なでしこキャプテン! 夢は見るものではなく、かなえるもの (集英社みらい文庫)
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