全世界の30%を個人で保有!人類史上最高のお金持ちベスト10

Suzie(スージー)

全世界の30%を個人で保有!人類史上最高のお金持ちベスト10

資本主義社会においては、とても貧乏な人がいる反面、お金持ちは想像を絶するほどお金を持っています。

では人類の歴史上、もっともお金持ちだった人は誰なのでしょう? そして、どれくらいお金持ちだったのでしょう? 『Money』の記事を参考に、人類の歴史のなかでもっともお金持ちだった10人の真実に迫りましょう。

■1:マンサ・ムーサ/マリ(1280年−1337年)

・保有財産:歴史上最多

西アフリカにあるマリ国トンブクトゥの王であるムンサ・マーサは、歴史上もっともお金持ちだったのではないかといわれています。フェラム大学の歴史学教授リチャード・スミス氏によると、マリは金の最大生産国であったそうなのです。

ただお金を貯めこむだけでなく、彼は惜しみなく使いました。その消費ぶりは、何度か通貨危機を引き起こすほどだったそうです。

■2:アウグストゥス/ローマ(紀元前63年−紀元14年)

・保有財産:4兆6千万ドル(約574兆円)

当時のローマ帝国は、世界経済の25%から30%をも占める超巨大国家でした。スタンフォード大学の歴史学教授イアン・モリス氏によると、この経済大国を治めたアウグストゥスは、個人的にも帝国経済の5分の1に達する資産を保有していたそうです。

2014年度の価値に換算すると、4兆6千万ドル(約574兆円)になるとか。これは現代日本の東証1部の総額に匹敵します。それを個人で保有していたというのですから恐るべしです。

■3:神宗/中国(1048年−1085年)

・保有財産:世界のGDPの25%~30%

中国の北宋は、五代十六国時代を終わらせ中国を統一した力ある王朝です。長い中国の歴史のなかでも、もっとも経済的に強力な帝国のひとつでした。

第6代皇帝である神宗のころにピークを迎えたといわれています。淡江大学の宋王朝の経済史家、ロナルド・A・エドワーズ教授によると、このころの神宗の保有財産は世界のGDPの25%~30%を占めていたそうです。

北宋は、技術革新と徴税の巧みさに秀でた国でしたが、それは神宗による強力な中央集権が実現したためであると教授は指摘しています。

■4:アクバル1世/インド(1542年−1605年)

・保有財産:世界のGDPの25%

世界経済の4分の1を担っていたインドのムガル帝国最大の皇帝、アクバル1世。その治世の素晴らしさは、いまでもインドで尊敬され人気を集めていることからもわかります。当時のムガル帝国は1人あたりのGDPも高く、イングランドの黄金時代と名高いエリザベス朝に匹敵するほどだったそうです。

ムガル帝国を研究する経済学者ブランコ・ミラノビックは、人口に対してもっとも経済生産効率が優れていた国のひとつである、と述べています。

■5:ヨシフ・スターリン/ソ連(1878年−1953年)

・保有財産:世界のGDPの9.6%(に相当する国の権力者)

冷戦期にはアメリカと覇を競った世界最大の経済国、ソビエト連邦。スターリンはその頂点に君臨する独裁者でした。当時世界経済の9.5%を占めたソ連の保有財産は、2014年では約7.5兆ドル(約936兆円)に相当します。

スターリンがすべて保有していたわけではありませんが、強大な力であらゆるものを意のままにしていたことは事実です。圧倒的な権力も資産価値と捉えるならば、スターリンの名がこのリストに入るのは当然でしょう。

■6:アンドリュー・カーネギー/アメリカ(1835年−1919年)

・保有財産:3720億ドル(約46兆円)

お金持ちのアメリカ人といえばこの人、「鋼鉄王」の異名を取るカーネギーです。安価で鋼鉄を大量生産できる技術を確立し、アメリカの発展を支えた功労者。1901年、66歳のカーネギーは引退するにあたって、自らの会社「USスチール」を4億8千万ドル(約599億円)で売却しました。これは当時アメリカのGDPの2.1%以上に相当し、2014年に換算すると3720億ドル(=46兆円)もの大金だったのです。当時、史上最大の個人取引でした。

■7:ジョン・D・ロックフェラー/アメリカ(1839年−1937年)

・保有財産:3410億ドル(約43兆円)

ロックフェラーはアメリカの石油王。当時急激に需要が伸びていたエネルギー資源を供給し、大成功を収めました。1863年に石油産業への投資を始め、1880年に彼の会社はアメリカ石油産業の実に90%を占める大会社へと成長したのです。

1918年の連邦所得税申告書を参考にすると、ロックフェラーの年収は1918年の時点で15億ドル(約1871億円)だったそうです。これは当時のアメリカにおける経済生産の約2%にも相当します。

■8:ウィリアム2世/イングランド(1040年−1093年)

・保有財産:1940億ドル(約24兆円)

叔父のウィリアム1世とともにノルマン・コンクエストに参加した後、王位を引き継ぎ「赤顔王」ウィリアム2世となりました。フィリップ・ベレスフォードとビル・ルービンシュタインの著書によると、彼は1万1千ポンドを残して死亡したそうです。これは当時のイギリスにおけるGDPの7%に相当します。2014年度に換算すれば、1940億ドル(約24兆円)です。

■9:ビル・ゲイツ/アメリカ(1955年-)

・保有財産:789億ドル

いわずと知れたMicrosoft創業者が、現在存命の人物として唯一ランクインです。コンピュータ産業にいち早く注目し、情報化革命に貢献した人物。現在、文句なしに世界第1位のお金持ちです。フォーブスによる純資産の推定によると、2位であるZARAの協同経営者アマンシオ・オルテガより80億(約9980億円)も多いそうです。

■10:チンギス・ハン/モンゴル(1162年−1227年)

・保有財産:多くの土地

すべての時代のなかで、もっとも成功した軍事指導者のひとり。モンゴル帝国のリーダーとして、巨大な帝国を統治しました。クイーンズ大学のモリス・ロサビ教授は、彼が部下や他の指揮官と戦利品を共有していることに成功の礎があるといいます。

チンギス・ハンは、個人資産に対して執着せず、勝ち取ったものは分配しました。自分自身や家族のための宮殿や家もなかったといいます。死後も一般の人と同じように埋葬されました。しかしその世界史上に残る帝国の巨大な領土は、素晴らしい財産だったといえるでしょう。

(文/スケルトンワークス)

【参考】

The 10 Richest People of All Time-Money

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