豆知識! アメリカ共和党のマケインさんがウルトラマンみたいな件
さる4月26日、アメリカのマケイン上院議員が安倍首相の訪米を歓迎するというニュースがありました。日本人はアメリカにどんな議員がいるかあまり知りませんね。でも、このマケインというおじさんについては知っておいた方がいいかもしれません。というのは、その経歴がすごいからです。
■フェニックスの異名を持つ男!
アメリカ共和党の重鎮として知られる、ジョン・シドニー・マケイン3世という上院議員がいます。共和党員ですが、超党派の動きをすることも多く、そのため「maverick」(マーベリック:一匹おおかみ)と呼ばれたりします。
しかし、マケインさんの異名に最もふさわしいのは「phoenix」(フェニックス:不死鳥)です。このおじさんはいくつもの死線をかいくぐり生還したすごい経歴の持ち主なのです。
マケインさんは代々軍人の家系に生まれています。父親は海軍大将のジョン・S・マケイン・ジュニアで、祖父のジョン・S・マケイン・シニアも海軍大将です。マケインさんも海軍兵学校に入学し、卒業後は海軍少尉に任官、パイロットになります。
演習中に墜落したこともありますが、大したけがを負うこともなく脱出に成功しています。このころからすでにフェニックスの片りんがうかがえます。しかし、この後巨大な試練がマケインさんを待っていたのです。
■空母上の事故で九死に一生を得る!
アメリカがベトナム戦争を戦っていた1967年、マケインさんは空母フォレスタルで爆撃機を操縦する任務に就いていました。7月29日、空母の甲板上で大事故が起こります。発艦準備をしていたマケインさんの機体に、誤射されたロケット弾が直撃したのです。
爆装していたので、直撃弾を受けた機体の爆弾がその90秒後に大爆発!
「ああ、マケインも死んじゃったか」とみんなが思っていたところに、「おーい!」と助けを呼ぶ声。なんとものすごい大事故にもかかわらず、間一髪で逃げ出し助かったのです。飛び散った金属片で足などを負傷しましたが命に別状ありませんでした。
まるで『ウルトラマン』のハヤタ隊員のようですが、本当の話です。
■ベトナムで捕虜になる!
さらなる苦難がマケインさんを襲います。事故からほぼ3カ月後の10月26日、爆撃任務の中、マケインさんの機体は敵機に撃墜されてしまいます。パラシュートで脱出したものの両足を骨折し、ベトナム軍の捕虜になってしまうのです。
ベトナム軍による拷問、尋問を受けますが、マケインさんはそれに耐え抜き、捕虜生活を送ります。海軍大将の息子であることをベトナム軍が知ることとなり、釈放の機会が訪れますが、「私より先に捕虜になった人が先に解放されるべき」と、自分だけが特別に釈放されることを拒否します。
その後、さらなる拷問を受け、赤痢にかかり、また自殺を試みて止められるなど、地獄のような体験をするのです。それでもマケインさんは生き続けました。結局、マケインさんが釈放されたのはなんと1973年3月15日。実に約6年も捕虜生活を送ったのです。この後、マケインさんは政界に入ることになります。
マケインさんは解放されたものの、拷問・捕虜生活によって障害を負いました。今でも不自由な体だそうです。これらの苦境からの生還によって「フェニックス」と称されるのです。恐るべき意志の強さ、そして強運を持つ人ではないでしょうか。
(高橋モータース@dcp)