タコのゲノムは人間とほぼ同じ大きさ。並外れた知能を解き明かすヒントを発見(日米独研究) (2/3ページ)

カラパイア



[画像を見る]

 タコにはこの遺伝子が168個あり、多くの哺乳類の2倍の数を有していた。これらの遺伝子は、大きく、奇妙な生体構造を持つ脳と連携する。タコの5億個のニューロン(マウスの6倍)のうち、3分の2が頭から腕まで伸びており、しかもここには脊椎などの長距離繊維が介在しない。腕の計算能力は独立しており、切断されても認識することが可能であるため、神経生物学者や柔軟なロボットを開発する工学者に格好の研究材料を提供してくれる。

 発達に関与する遺伝子族、ジンクフィンガー転写因子もまたタコでは高度に拡張されている。およそ1800個存在し、2000個の嗅覚受容体を有する象に次いで、動物では2番目に大きな遺伝子族である。

[画像を見る]

 さらに解析からは、タコ固有の数百の他の遺伝子が、特定の組織において高度に発現していることも判明した。例えば、吸盤では、神経伝達物質アセチルコリンの受容体情報を含む遺伝子に似たものが発現していた。この遺伝子は、タコの吸盤に備わった味覚と関連しているようだ。

 タコの皮膚で発現が特定されたのは、リフレクチンというタンパク質を作り出す6つの遺伝子だ。これは光の反射を変えるもので、質感、模様、明るさの変化と共に、タコの擬態に一役買っている。

[画像を見る]

 また、タコの知能の根底にあるものも垣間見ることができた。タコのゲノムには、組織が急速にタンパク質を改変し、その機能を変化させるシステムが含まれていたのだ。
「タコのゲノムは人間とほぼ同じ大きさ。並外れた知能を解き明かすヒントを発見(日米独研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る