タコのゲノムは人間とほぼ同じ大きさ。並外れた知能を解き明かすヒントを発見(日米独研究) (1/3ページ)
[画像を見る]
タコの賢さはこれまで何度もお伝えした通りだ。タコの寿命が長かったら海の生態系は完全に変わっていたかもしれないし、人類だっておちおち「タコ焼きうめぇ!」とか言っている場合じゃなかったかもしれない。
吸盤を備えた8本の腕、カメラのような目、驚異の擬態テクニック、不気味なほどの知能。タコは地球上のどの生物とも似ていない。
ネイチャー誌に掲載された論文によれば、こうした独自の特徴にはさらにゲノム(その生物を形作るうえで必須の遺伝情報あるいは染色体のセット)の大きさを加えることができるそうだ。ここには単なる軟体動物がこれほどまでに奇異な存在に進化することができた鍵が隠されている。
[動画を見る]
Octopus genome: Suckers and smarts
「エイリアンのような何か者かから手に入れた初めてのゲノムです」と冗談めかして語るのは、米シカゴ大学の神経生物学者であり、研究にも携わったクリフトン・ラグスデール博士だ。
研究はシカゴ大学、カリフォルニア大学、独ルプレヒト・カール大学、沖縄科学技術大学院大学が共同で実施したものである。本研究では、タコの12種類の組織における遺伝子発現なども調査された。・巨大な遺伝子を持つタコ
驚くべきことに、タコのゲノムは人間とほぼ同じ大きさであり、しかもタンパク質遺伝子は33000個とヒトの25000個よりも多いのだ。
ラグスデール博士によれば、これは一部の遺伝子族が拡張したことが原因であるそうだ。最も顕著な遺伝子グループの一つが、プロトカドヘリン遺伝子という神経の発達とそれらの短距離における相互作用を調整する遺伝子だ。