眼科専門医が教える。色の濃いサングラス、カラコン、インライン……、目の健康にはバツ!

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目元のオシャレのために、カラーコンタクトレンズを使う、アイラインの描き方を凝るなどすることはありませんか。それらは、目の健康に悪い影響を及ぼすことがあると聞きます。そこで、眼科専門医でみさき眼科クリニック(渋谷区代々木上原)の石岡みさき院長に詳しいお話を伺いました。

■インラインメイクは、目を保護する油が分泌する腺をふさぐ

目の健康に悪影響を与えるオシャレについて、石岡医師は、「代表的な例は次の3つです」 と説明します。

(1)UVカットされていない色の濃いサングラスを使う
(2)インラインメイクをする
(3)雑貨店やネット通販で買ったカラーコンタクトレンズを使う
眼科専門医が教える。色の濃いサングラス、カラコン、インライン……、目の健康にはバツ!
「いずれも、これらを施した直後に目の不調を感じるケース、また、長く続けてトラブルを引き起こすこともあります」と石岡医師。それぞれの理由を詳しく解説していただきましょう。

(1)UVカットされていない色の濃いサングラスを使う

「海や雪山でサングラスをかけていないときに、まぶしさで目がちかちかする、痛むなどの経験はありませんか。肌に紫外線が悪影響であるのと同じように、目も紫外線によるダメージを大きく受けます。

長時間、紫外線を浴びると、目の窓の役割をする『角膜(かくまく)』が炎症を起こし、強い目の痛みや充血、視界がゆがむ、目が見えにくくなるなどの症状や病気が出ることがあります。

また、レンズの色が濃い方が紫外線をカットする率が高いと思われがちですが、『色が濃いほど、瞳の部分である瞳孔(どうこう)が開いた状態』になって、多くの紫外線を目に取り込むことになります。

サングラスは必ずUVカット機能が付いた、薄い色目のレンズを選んでください」(石岡医師)

(2)インラインメイクをする

「目を大きくはっきりと見せるために目の粘膜にアイラインを引くメイクをインラインと呼ぶそうですね。しかし、それは目の健康を害します。

まつ毛の生え際の内側には、涙の蒸発を防ぐための油(脂質)を分泌するマイボーム腺があります。

インラインメイクはここを化粧品でふさぐので、油が分泌されにくくなります。すると、目の表面に傷が生じて、目が乾く、疲れる、目がかすむ、目がゴロゴロするなどの症状が現れます。

また、『インラインメイクを落とすために、クレンジング剤で粘膜を洗う』、『まつ毛の根元からマスカラを塗る』、『まつ毛とまつ毛の間を埋めるようにアイラインを引く』という方法も同様です。

さらに、これらのメイクでは目に化粧品が侵入しやすく、薬品や化粧品の成分で角膜を傷付けることがあります」(石岡医師)

(3)雑貨店やネット通販で購入した安価なカラーコンタクトレンズを使う

「角膜には血管がないため、涙を通して空気中の酸素を取り入れて呼吸しています。角膜は目のピントを合わせるほか、光を取り入れる役割を持つ透明な組織です。透明性を維持するために、角膜の細胞は酸素を使って代謝しています。

カラーコンタクトレンズは透明なレンズに比べて、着色の範囲や方法、着色剤の種類が影響して目に酸素が届きにくくなります。

酸素不足の状態が続くと、角膜の内側の細胞が減少します。この細胞は一度減ると、新たに作られることはなく回復しません。重症の場合、角膜がむくむ、酸素を取り込むために血管が角膜に進入して充血するなどの病気につながります。

実際に、厚生労働省が承認していないレンズは、粗悪性が原因で角膜に傷を付けるなどのトラブルが多発しています。このタイプは使用せずに、眼科で検査を受けて医師が勧めるレンズを選びましょう」(石岡医師)

色の濃いサングラス、目の際のメイク、カラーコンタクトレンズ……、どれも手軽にオシャレを楽しめる方法ですが、目の健康を考えると避けるべきとのことです。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 石岡みさき氏。眼科専門医。医学博士。みさき眼科クリニック院長。横浜市立大学医学部卒、アメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。両国眼科クリニック院長を経て現職。専門はドライアイ、眼のアレルギー。
http://www.misaki-eye.com/

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