職場や学校などの環境に慣れてくると、これまでは必死すぎて見えなかったものが見えてくることがあるでしょう。「波瀾万丈というわけではないけれど、なかなか人生が思うようにならない……」と悩む方も、多いのかもしれませんね。そんな方のために、「シンクロニシティ」という「人生を楽しく生きるためのコツ」を紹介します。

■シンクロニシティとは？
まずはシンクロニシティについて説明しましょう。これは「意味のある偶然の一致」という意味の言葉で、カール・グスタフ・ユング博士によって提唱されました。あなたには「今日は○○さんに会うような気がする」と思っていたら、本当に偶然出会った！なんて経験はありませんか？　これがシンクロニシティ、「意味のある偶然の一致」です。単なる偶然で片付けがちですが、実は意味があることなのだと唱えたのが、ユング博士です。人間の潜在意識の底は、集合的無意識、つまりみんなが共有している意識に繋がっているそう。つまり「今日○○さんに会う」という事実を、みんなの共有意識から、すでに自分は察知していたというわけですね。

■シンクロニシティを人生に生かす……素直になる
こんな不思議な力、シンクロニシティは、人間なら誰もが持っている力です。「こっちの道は良くない気がする」「これをやった方がいい気がする」など、不思議な感覚を抱いた経験はありませんか？　実はそれが、シンクロニシティからのサインかも……。「気のせい」だと片付けずに、そのサインに従ってみてはいかがでしょうか。その後の答えを、すでに自分は知っているのかもしれません。

■心に壁を作らない、あるがままに受け入れよう
シンクロニシティを敏感に感じ取るためには、心に壁を作ってはいけません。そして、現状をあるがままに受け入れようとする努力も必要となります。シンクロニシティのサインは、良いことばかりを教えてくれるわけではありません。「何をやっても上手くいかない時期」というのは、誰にでもあるもの。そんな状況も、実はシンクロニシティからのサインであり、意味があることだと考えれば、少しは気持ちも楽になりそうですね。

■今、この瞬間を大切に！
最後に、シンクロニシティをものにして、人生をもっと楽しくするために、ぜひ頭に入れておいて欲しいのがこちら。「今、この瞬間を精いっぱい生きること」です。シンクロニシティは時に「予知」のように使うこともできますが、それにとらわれすぎるのはオススメできません。シンクロニシティを察知することに夢中になりすぎると、「心ここにあらず」な状態になってしまいます。それでは幸せにはなれないでしょう。まずは自分の「今」を精いっぱい大切にし、不思議な直観に出会ったときだけシンクロニシティを思い出してみてください。きっと人生を、良い方向へと進めていくことができるでしょう。

ちょっと不思議な力、シンクロニシティはいかがでしたか？　恋愛にも仕事にも活用できそうなこの力を、ぜひ上手に自分らしく使ってみてくださいね。

（ファナティック）