「死ぬまでやりたい」ビートたけし“70歳超えジジイ”の大野望

日刊大衆

「死ぬまでやりたい」ビートたけし“70歳超えジジイ”の大野望

「死ぬまで芸能界に居座ってやる」――殿が突然言い放った、まさかのセリフ。御年68にして抱く、その本心に肉薄す!

現在、放送中で、ビートたけし(68)が出演している健康関連企業『アンファー』の新CM。7月29日に行われたその発表会見が、さまざまな憶測を呼んでいる。
「"あいつがいるからレギュラーがないんだ"って言われる立場だけど、ずっと居座ってやろう」
「頭も身体も一等賞を狙ってないと、一瞬で仕事がなくなる」
「昔の落語家さんみたいに死ぬまでやりたいね」

これら、たけしの発言が各界で、"死ぬまで大野望宣言"と受け取られているのだ。
芸能ウォッチャーの尾谷幸憲氏も、「この一連の発言は芸能界はおろか、日本を驚かす挑戦をするよという野望の表れですよね」と分析する。
そこで本誌は、芸人として頂点を極め、映画監督としても世界に認められた、たけしが抱く大野望に肉薄すべく、総力取材した!

第一の野望が"子作り"。現在、古希を目前にした68歳の殿。先の会見で、
「マネージャーの名前を忘れることも」と"老い"を告白したのもうなずけるが、一方で、「上原謙の記録を破りたい」と、71歳で父親になった往年の名優を引き合いに出して、"下半身の生涯現役"を堂々と宣言したのだ。
「たけしさんは"(スタッフから)体を気遣われたら、芸人として終わり"と公言していて、だからこそ、この宣言につながったんでしょうね。実際、7月25日から放送された『27時間テレビ』(フジテレビ系)でも、若手並みの体の張り方でしたよ」(前同)

それは深夜帯のコーナーで、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸をマネた"河内家権三丸"という謎の人物にたけしが扮し、和船に乗ってプールに登場したシーンだ。たけしは太鼓のリズムに乗って、河内音頭を気持ちよく歌っているのだが、突如、船が壊れ、見事に水中へ落ちてしまったのだ。
「見てましたよ。パワフルですよね。僕もプールサイドで河内音頭を歌うことはありますが、水落ちまではできませんよ。今度、あの芸を、ぜひ直伝してもらいたいなあ(笑)」

こう話すのは、正真正銘、本物の河内家菊水丸氏だ。
「たけしさんには昔から、"河内音頭って面白いよな"と言ってもらっています。しかも、河内家権三丸の衣装、あれ、僕が昔着ていたものとそっくり」
こう話す同氏は、
「今度はぜひ、氷上で河内音頭を披露してほしいですね。そのときには氷がバリバリと割れてしまうんですわ(笑)」
と期待するが、大きな野望を持つ殿には、きっと朝飯前。

むしろ気になるのは、このコーナーでブチ撒けた「新国立競技場は浅草の花やしきに建設」という渦中の東京五輪問題の仰天解決プランだ。しかも、これは単なるボケではなさそう。
「実はたけしさんは再三、東京五輪の私的構想を披露しているんです。僕が聞いたのは、日本の戦後復興を五輪の開会式に取り入れたいというものでした」(キー局社員)

かつて、テレビ番組にゲスト出演した安倍晋三首相に、
「北京五輪もロンドン五輪も映画監督が演出した。日本も映画監督じゃなくてどうするんだ!」
と直訴していたほどだが、いまのところたけしに正式オファーは届いていない模様。

とはいえ、待望論は根強く、殿のモノマネでお馴染みの松村邦洋氏も、"たけし五輪"に期待する一人。
「たけしさんの五輪の総合司会とか、いいですよね。会場に被りモノをして現れれば、それだけでも絶対に盛り上がりますよ」
78歳で『ひょうきん族』復活!?

また、前出のキー局社員は、五輪の演出以外にも"文学賞奪取"の野望も耳にしたという。
芥川賞を受賞した芸人の又吉直樹の『火花』(文藝春秋)を意識したもので、
「"又吉のは高田文夫がゴーストライターで書いたもの"とボケる一方で、"オレは、もっと先に直木賞を獲るはずだったんだ"とも言っていました」

確かに、たけしが1985年発表した『あのひと』(飛鳥新社/新潮文庫)は直木賞受賞が盛んに噂された作品。しかも、今や世界的な文化人としての地位を確立した感性の持ち主だけに、ひとたびペンを握れば、近い将来の文学賞も夢ではないだろう。

さらに裏で進めているのが歌手の"再デビュー"だ。
9月に都内で開かれる『第8回したまちコメディ映画祭in台東』で、たけし自身が作詞・作曲した曲を歌うことが決定。練習を重ね、構想を磨いているという。
「せっかくですから、"毒ガスロックフェスティバル"なんて開催してほしいですね。たけしさんなら、若い人からシニア世代まで、みんなが同時に楽しめるんじゃないですか」(尾谷氏)

下半身の現役宣言に五輪演出、さらに文学賞や歌手業復活と野望はとどまるところを知らないが、前出の松村氏が「たけしさんの原点はお笑い」と話すように、"本業進化"もまだまだ狙っている。

そして現在、猛特訓しているのが落語だ。
「在りし日の立川談志師匠に弟子入りして以来、(笑福亭鶴瓶の)ライブに飛び入り参加して披露したり、単独ライブでは放送禁止のネタを炸裂させたりしています。これからの大きな楽しみですよ」(前同)
演芸会の帝王は現在、立川梅春の高座名で活動。7月29日にも、その名前に相応しい(?)下ネタ満載の落語を披露したばかりだ。

そうして磨いたお笑いの腕を発揮するのが、80年代の伝説的番組『オレたちひょうきん族』の復活構想。
「今年6月、さんまさんが"たけしさんの大きな夢が、おじいちゃんになって、ひょうきん族をやること"と明かしたんです。合わせて、"今やったら普通の再現で終わっちゃう。やるなら俺が70歳、たけしさんが78歳のとき"と具体案も示しました」(夕刊紙記者)

70歳超えの大御所2人が、被り物を被ってピコピコとハンマーで叩き合う姿は、想像するだけで噴き出しそうだが、年齢にとらわれない考え方について、かつて、たけしはこう言っていた。
「リタイアしたあとに何かやろうとしてもダメなんだよね。どうせ続かない。働いているうちから会社にウソをついてでも遊ばなきゃ。それでリタイアすれば楽しくなるし、困らない。だって、好きなことをやるだけでいいんだもん」

乱暴に聞こえるが、実は的を射ているこの持論。別の機会には、次のようにも述べている。
「"現役"のうちに死にたいよね。飲み屋で"うまいな、この酒"って言って、コテッと死ねたら最高だな」

今年4月には「ジジイが最高!!」をテーマに、主要キャストの平均年齢が72歳という映画『龍三と七人の子分たち』を公開した我らが殿。
"70歳超えジジイ"にこだわり、"死ぬまで現役宣言"を有言実行する、その生き様から死に方まで、男としてすべて見習いたい!

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