イギリスのコーヒー消費量は紅茶より上?紅茶の最新トリビア5つ
- タグ:
-
飲み物
![](https://image.dailynewsonline.jp/media/c/c/cca1b1f61d7819cc601d71ad26f56bb3e07730e8_w=666_h=329_t=r_hs=86c60a120c8615e8a095d9fb6ff2c698.jpeg)
紅茶といえばイギリス。でも、そんなイメージと異なる意外な事実が判明しました! 紅茶トリビアと一緒に、最新の紅茶事情をお伝えしましょう。
■1:紅茶を世界でもっとも消費する国はイギリスではない
なんと世界一紅茶を消費している国は、イギリスでもインドでもなく、アイルランド共和国です。
紅茶の売り上げは、2014年に2%増加して1億1,600万ユーロでした。イギリスは2位なのです。
また2014年の生産量でみると、中国が1,980,000トンで1位。生産量もイギリスが1位ではないのです。これにインド(1,184,800トン)、ケニヤ(445,105トン)が続きます。
■2:最近イギリスでは紅茶よりコーヒーの消費量が多い
紅茶の国といってもいいほど紅茶好きのイギリスですが、たとえばロンドンを歩くと、目につくのはカフェばかりです。
実は、2013年にはイギリスにおけるコーヒーの消費量が紅茶のそれを上回り、「イギリスはコーヒー党へ!?」なんて話がメディアでも話題になっていました。
これを裏づけるように、イギリスでのティーバッグの売り上げは、ここ2年間で17.5%も減少しました。
とはいいつつ、やはりスーパーに行くと、紅茶売り場の広さはコーヒー党の国であるアメリカとは比較になりません。イギリス人の紅茶嗜好は、そうそう簡単に揺らぐものではなさそうです。
イギリスで日常的に愛飲されているティーバッグは、日本のものよりもかなりコクがあってミルクにとても合います。最近はイギリスの紅茶メーカーのティーバッグが、日本でも輸入食材屋さんでかなり手ごろに手に入るようになりました。
■3:紅茶にミルクを入れても抗酸化作用は失われない
紅茶に多く含まれていることで知られる抗酸化物質は、フリーラジカルを取り込んで、細胞破壊を抑制する働きをします。
フリーラジカルとは、とても不安定な原子や分子のこと。他の原子や分子を破壊して電子を奪い、安定しようとするのです。
電子を奪われた原子や分子は、「酸化した状態」つまり「サビついた状態」になってしまいます。紅茶を飲んでサビつきを防止しましょう!
ちなみに紅茶に含まれる抗酸化物質は、ポリフェノールの一種、紅茶フラボノイドなどです。
そしてイギリスでは、紅茶の98%が牛乳を入れた「ミルクティ」として飲まれています。牛乳を入れても、紅茶の抗酸化作用は失われません。
■4:紅茶より緑茶の方が体にいいというわけではない
紅茶と緑茶は、「チャノキ」と呼ばれる同じ茶葉からできています。
発酵方法の違いで、緑茶になるか、紅茶になるかに分かれるのです。抗酸化物質やミネラルの含有量は、どちらも似ているそうです。
■5:暑いときは温かい紅茶を飲むと汗のおかげで涼しい
暑いときに冷たい飲み物を飲むと、喉の渇きは癒えますが、体温は変化しません。
しかし温かい飲みものを飲んだ場合、当然ながら体温が上がって汗をかきます。その汗が体の表面温度を奪うため、涼しく感じる効果があります。暑いときにカレーを食べるのと同じです。
✳︎
冷房が効きすぎのオフィスでも、温かい紅茶はリフレッシュできるはず。ミルクをたっぷり入れてどうぞ!
(文/松丸さとみ)
【参考】