【医療現場のウソとホント】第2回:医療ドラマの撮影現場に遭遇した! (2/3ページ)
本物の医師が傍観した 私の場合は、医学部キャンパス内の売店へ行こうと、学生講義棟の廊下を歩いていました。ときどき患者さんがいらっしゃって救急外来から呼ばれる程度の、穏やかな週末勤務でした。いつものように野良猫が数匹、ひなたぼっこをしている中庭へ出ようとしたところ、見慣れぬ大きな機器があちこちに積み重ねられていました。
10人以上のスタッフによって多くのケーブルやカメラ、三脚などが手際よく移動していくのを見て「ドラマの撮影をしているのか」と何だか嬉しくなりました。自分の勤務場所がテレビで全国に放映されるのは、慌ただしい医療現場において少し誇らしい出来事でもあります。
当日の撮影に気がついた他の医師や看護師たち数名も、私と同じくガラス張りの扉に沿って、撮影準備を眺めていました。すると「ちょっと動かないでください、向こうに映り込んでしまうので!」という厳しい注意がスタッフから飛んできたのです。 俳優と撮影スタッフの連携に感心
勤務時間中に手が空いた私たち医療従事者と、作品を作り上げるために撮影に励むスタッフでは、その真剣度が異なります。医師も看護師も無言で慌てて移動し、これから起こるであろう展開をじっと待っていました。
ほどなくして有名な女性俳優が中庭のベンチに現れました。想像よりも華奢な女性です。真っ白な長白衣をさらりと着こなした医師役の女性俳優は、スタッフと何かを打ち合わせると、さっとポーズをとって身構え、いきなり本番の演技を始めました。
その瞬間、周囲の空気感がまったく変わり、とてつもない緊張感が私たちを襲いました。携帯電話で同僚にクレームを言うらしい、数十秒のシーンを撮影するために、数多くのスタッフが連携して準備にあたり、俳優はそのシーンで全力を発揮する。思わず感嘆の声を上げそうになりました。
10人以上のスタッフによって多くのケーブルやカメラ、三脚などが手際よく移動していくのを見て「ドラマの撮影をしているのか」と何だか嬉しくなりました。自分の勤務場所がテレビで全国に放映されるのは、慌ただしい医療現場において少し誇らしい出来事でもあります。
当日の撮影に気がついた他の医師や看護師たち数名も、私と同じくガラス張りの扉に沿って、撮影準備を眺めていました。すると「ちょっと動かないでください、向こうに映り込んでしまうので!」という厳しい注意がスタッフから飛んできたのです。 俳優と撮影スタッフの連携に感心

勤務時間中に手が空いた私たち医療従事者と、作品を作り上げるために撮影に励むスタッフでは、その真剣度が異なります。医師も看護師も無言で慌てて移動し、これから起こるであろう展開をじっと待っていました。
ほどなくして有名な女性俳優が中庭のベンチに現れました。想像よりも華奢な女性です。真っ白な長白衣をさらりと着こなした医師役の女性俳優は、スタッフと何かを打ち合わせると、さっとポーズをとって身構え、いきなり本番の演技を始めました。
その瞬間、周囲の空気感がまったく変わり、とてつもない緊張感が私たちを襲いました。携帯電話で同僚にクレームを言うらしい、数十秒のシーンを撮影するために、数多くのスタッフが連携して準備にあたり、俳優はそのシーンで全力を発揮する。思わず感嘆の声を上げそうになりました。