大学生が狙われる! 自己啓発系の高額商材セールの手口とその対処法とは

学生の窓口

社会人になる一歩手前の大学生の中には、将来への不安や悩みを抱えている方も多いと思います。そんな悩める大学生を狙った自己啓発系の高額商材セールを行うビジネスが存在することはみなさんは知っていますか?

実際に私自身も出席したことのある交流会で、主催者がその交流会の後日に参加した学生と一対一で会って、商材をセールスをしていたということがありました。そして、実際にいろんな大学生が100万円近くする商材を購入していったのです。

いったいなぜ学生は詐欺まがいの高額商材を購入してしまうのでしょうか。実際に被害にあった学生の経験を基に、その理由や対処法をまとめてみました。

交流会は基本的には夢や将来を学生に思いっきり語らせます。

本人のモチベーションが高まるだけでなく、その学生の大切にしている価値観が浮き彫りになるため、営業の手掛かりがどんどん出てくるのです。本音を語った学生は、主催者に対して自己開示をしているため、主催者との距離感も縮まります。さらに、大人としてその学生が気づていない魅力を指摘することで、学生は自己拡大していくため、主催者への信頼も高まります。

そして、主催者の粘り強い説得とともに、何十万から何百万円もする高額商材を購入してしまうのです。もちろん、自分が信じているからといって、それを購入することは絶対にオススメできません。

そもそもモチベーションを上げることが得意でない学生であれば、社会に出て危機的状況に立たされたほうが、行動体質は一気に増します。モチベーションは自ら上げていくのではなく、モチベーションを上げざるを得ない状況と出会うほうが大切ということもあります。

それに大学生は社会について知らないことが多くあり、その余白が伸びしろにもなります。お金を出して楽になるという考えではなく、お金を出さずに苦労を買うほうが、将来的には人生は好転するでしょう。過度の重労働のアルバイトを選択すれば、お金をもらいながら、苦労を買うことができます。

もし、あなたが高額商材を勧められたときは、必ず、この1つのことを実行してください。

それは、「とりえあず、断る」ということです。何があろうと最初に勧められた時点で断りましょう。もし、本当に価値を感じたとしても、断りましょう。あなたが価値を感じているのは、その場の緊張感と売り込んでいる人間のトーク術に由来しているものかもしれません。

大学生を社会人としてハイレベルに導くようなサービスはさまざまありますが、料金が高いと感じたのであれば、他の方法を探してみましょう。視野を広げてみて下さい。売り込んでくる人間は、一対一で、その商品やサービスのみにあなたの視点を集中させようとします。ですから、とりあえず断って、視点をさまざまなところに持つようにしましょう。

文・谷洋二郎

著書『爆笑ピクト-5秒で読めるおもしろ雑貨的イラスト』『アイノコトバ』『確実に稼げるLINEスタンプ 副業入門』。多くの専門家との取材を通し、自己啓発、心理学、恋愛術などの幅広い分野に精通している。

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