しるこサンド!? ハイブリット進化を遂げる、名古屋の謎すぎる三大ご当地名産がウマい!

学生の窓口

手羽先、味噌カツ、小倉トースト、ういろう、味噌煮込みうどん……。名古屋の食文化は独特ですよね。どれも色が茶色っぽくて、味付けがちょっと濃いのが特徴の、どちらかというとB級下町グルメ。

他県出身者にとっては、ただでさえ独特なこの名古屋メシ、じゅうぶんに完成形であるかと思いきや、さらなるハイブリッドな進化を続けていることが判明しました。

■謎すぎる名古屋名産 エントリーナンバー1「しるこサンド」

まずはじめにご紹介するのは、松永製菓株式会社の「しるこサンド」です。

たしかに名古屋人はあんこ好き。でも、いくらあんこやあずきやお汁粉が大好きだからって、ビスケットにサンドしちゃダメでしょう! ビショビショになっちゃいますよ?

それでも、どうしてもビスケットにお汁粉をサンドしたい名古屋人、生地に特製のあんこペーストを先に挟んでから焼いてしまいました!

一口サイズの薄いビスケットは、よく見るとちゃんと3層になっています。細かい! でも、そこまでやる?

実はこちら、昭和41年発売のロングセラー商品で、創業当時から変わらない味と製法。他県の方には驚かれますが、地元民なら親子三代で食べている、名古屋人のソウルフードなのです。

甘めのビスケットは、一口サイズながらしっかりあずきの味がして、コーヒーや紅茶にぴったり! 小袋入りなのもポイント高いです。

■謎すぎる名古屋名産 エントリーナンバー2「ういろパン」

続きましては、名古屋駅に隣接する名鉄百貨店メンズ館地下一階のベーカリー「アンデルセン」の「ういろパン」です。

名古屋名物の和菓子、ういろうをパンの中に入れちゃいました! って、なんで和菓子をパンに入れちゃうんですか! 名古屋人、あんパンだけでは満足できないようですね。こちらのういろパンは、抹茶と黒の2種類。きんつばみたいな高さのある四角い小ぶりなパンを切り分けてみますと、パンの中に、小倉あんとちょっと薄めにスライスされたういろうが、そのまま入っています。本当に入れちゃってます。

きめ細かいパン生地の中に、もっちりとした求肥のようなういろうと小倉あん。異なる3種の舌触りが――合います。妙に合います。パンというより、パンでデコレーションした和菓子です。食事というよりお菓子、それも、お土産レベルの高級なお菓子です。

アンデルセンでは、他にも「あんバタートースト」、「味噌カツ&海老カツサンド」を販売中。名古屋メシとパンとのコラボ商品開発に余念がありません。

■謎すぎる名古屋名産 エントリーナンバー3「てばさきいか」「天ぷらてばさきいか」

最後は、手羽先の唐揚げで有名な「山ちゃん」の「てばさきいか」と「天ぷらてばさきいか」。――イカですか? もはや、手羽先とのコラボどころか鳥ですらありません!

「てばさきいか」のパッケージには「てばさきいかがさきか? さきいかがさきか?」という、早口言葉のようなセリフが。ちょっと待って! 手羽先屋さんなんだから、イカじゃなくて手羽先が先ですよ!

てばさきいかは、柔らかめのさきイカに、香辛料のつぶつぶがトッピングされています。一口食してみますと、あぁ、この後味、「山ちゃん」の手羽先のスパイシーなコショウ味に間違いありません。たしかにこれは、山ちゃんが作ったてばさきいか!

むむむ、これは、新幹線で一杯ビールを飲むときにはたまりませんな。手羽先じゃなくてイカですが。

続いて、姉妹商品の「天ぷらてばさきいか」です。こちらには、「てばさきいかがさきか? 天ぷらてばさきいかがさきか?」って、コラー! またしても、イカの話! 手羽先はどこにいった!

こちらは、イカの姿フライのようなパリパリしたスナック菓子ではなくて、柔らかいさきイカにフリッター状の衣がついた、まさしく「さきいかの天ぷら」です。この、手羽先風味のしっとりとした衣、コクがあって実にウマい! 

手羽先でもなく、唐揚げでもありませんが、まごうことなき「山ちゃんの手羽先」の進化系です!

現状に満足しない名古屋人が、あくなき探究心のもと開発したハイブリッド名古屋メシの代表、「しるこサンド」と「てばさきいか」、「天ぷらてばさきいか」は、駅構内やコンビニで、「ういろパン」は名鉄百貨店地下一階の「アンデルセン」でお買い求めいただけます。名古屋にお越しの際は、ぜひともご賞味くださいませ。

それにしても名古屋メシって、いくら進化をとげても、やっぱり茶色っぽいですね。色にはこだわりがないのでしょうか?

(綾部綾/サイドランチ)

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