子どもを事件から守るために!「ボンド理論」から学ぶ、親の愛情を伝えるコツ

It Mama

子どもを事件から守るために!「ボンド理論」から学ぶ、親の愛情を伝えるコツ

最近、子供が巻き込まれる事件や事故が増え、そのたびに“親の管理”について取りざたされています。なにかあってから後悔しても遅いのです。悲劇を繰り返さないために、大人は今なにをすべきなのでしょうか。

今日は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』の著者である筆者が、社会学者ハーシ博士の『ボンド理論』を参考にしながらお伝えしていきます。

■問題は今起こっているものだけなのか

先日起こった大阪府寝屋川市の事件で、子どもが夜中に外出することがあらためて問題視されています。

「なぜ子供が夜になって家を出たくなるのか」

「なぜ親が子供の居場所を管理していないのか」 

常識的に見れば、多くの人は当然このように考えます。そして、原因は親の“管理不足”にある、ということになるのです。

たしかに、親の“管理不足”が事件の直前での問題点であることは明らかですが、真の問題はもっと根本的なものであり、幼少期の教育からすでに始まっているのです。子供が夜になって家を出たくなるような環境が、長年かけてでき上がってしまっているのです。

■「ボンド理論」からみる、“巻き込まれる”メリット2つ

非行研究の権威であるハーシ博士は、『ボンド理論』の中で、「非行防止の秘訣は巻き込まれることだ」と言っています。“巻き込まれる”というと、良いイメージはしにくいかもしれませんが、ここでは子供が“所属感”を得られる環境を作ることを指します。

家族、クラス、部活、習い事など、所属感を得られる場所は様々です。それらに“健全に”巻き込まれていると、

(1)所属している空間に自分の居場所を見出すことができる

(2)時間やエネルギーの多くを所属している空間で使うようになる

という2つの効果がもたらされ、その空間との間に社会的な絆が生まれます。この社会的な絆が、子どもたちを非行や問題行動とは真逆の方向へ引っ張ってくれるのです。

逆に、「自分の居場所がない」と感じると、子ども達は所属する空間を求めて外に出て行ってしまうようになります。

■「所属感」を育む子育てを!

ニュースで見る事件を、私たちは他人事として捉えてしまいがちです。「我が身には起こらない」と。しかし事件にはならなくとも、多くの子供たちが「居場所がない」と感じている、それが今の日本の現状です。

少し古い情報になりますが、国連児童基金(ユニセフ)が2007年に行った『諸外国の子供達の幸福度調査』によると、「自分が孤独だと思いますか?」という問いに対して、「はい」と答えた子どもの割合は、2位のアイスランド10.3%を大きく引き離し、1位の日本ではなんと“29.8%”の子ども達が「孤独だと思う」と答えているのです。

実質、3人に1人の子どもが“孤独”を感じてしまっているのです。親の“管理不足”だけでなく、“所属感を得られないような教育”も、広く蔓延してしまっていることがお分かりいただけると思います。

いかがでしょうか?

所属感を生む子育ては0歳の頃から始まっています。子供にとって一番の居場所である“家庭”を作ることこそ、今必要とされる子育てなのではないでしょうか。

「子どもを事件から守るために!「ボンド理論」から学ぶ、親の愛情を伝えるコツ」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る