子どもを事件から守るために!「ボンド理論」から学ぶ、親の愛情を伝えるコツ (1/2ページ)
最近、子供が巻き込まれる事件や事故が増え、そのたびに“親の管理”について取りざたされています。なにかあってから後悔しても遅いのです。悲劇を繰り返さないために、大人は今なにをすべきなのでしょうか。
今日は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』の著者である筆者が、社会学者ハーシ博士の『ボンド理論』を参考にしながらお伝えしていきます。
■問題は今起こっているものだけなのか
先日起こった大阪府寝屋川市の事件で、子どもが夜中に外出することがあらためて問題視されています。
「なぜ子供が夜になって家を出たくなるのか」
「なぜ親が子供の居場所を管理していないのか」
常識的に見れば、多くの人は当然このように考えます。そして、原因は親の“管理不足”にある、ということになるのです。
たしかに、親の“管理不足”が事件の直前での問題点であることは明らかですが、真の問題はもっと根本的なものであり、幼少期の教育からすでに始まっているのです。子供が夜になって家を出たくなるような環境が、長年かけてでき上がってしまっているのです。
■「ボンド理論」からみる、“巻き込まれる”メリット2つ
非行研究の権威であるハーシ博士は、『ボンド理論』の中で、「非行防止の秘訣は巻き込まれることだ」と言っています。“巻き込まれる”というと、良いイメージはしにくいかもしれませんが、ここでは子供が“所属感”を得られる環境を作ることを指します。
家族、クラス、部活、習い事など、所属感を得られる場所は様々です。それらに“健全に”巻き込まれていると、
(1)所属している空間に自分の居場所を見出すことができる
(2)時間やエネルギーの多くを所属している空間で使うようになる
という2つの効果がもたらされ、その空間との間に社会的な絆が生まれます。この社会的な絆が、子どもたちを非行や問題行動とは真逆の方向へ引っ張ってくれるのです。
逆に、「自分の居場所がない」と感じると、子ども達は所属する空間を求めて外に出て行ってしまうようになります。