青森のじゃっぱ汁、奈良の飛鳥汁。読者に聞く、日本縦断ご当地変わり種みそ汁集
近ごろ、外国人に人気が高いと話題のみそ汁、miso soup。日本の郷土の味を知ってもらうべく、また、いつもの食卓に新しい味を求めるため、ご当地のみそ汁について、読者の皆さんにアンケートで聞きました。
■枝豆をすりつぶすずんだみそ汁
日本列島の北から順にご紹介。北海道と東北地方では、温かそうな風味が漂います。
「北海道の『三平(さんぺい)汁』。酒粕と鮭が入っている」(23歳/女性)
「青森県の『じゃっぱ汁』。タラのあらと大根とみそで作るだけだが、最高に味が良い冬の名物」(44歳/男性)
「岩手県の『サンマ汁』。サンマのすり身団子を具にする」(41歳/女性)
「宮城県の『ずんだみそ汁』。香ばしくておいしい」(37歳/男性)
「山形県の『孟宗(もうそう)汁』。たけのこやこんにゃくなどがごろごろ入って、酒粕で仕立ててぬくもりが感じられるおいしさ」(28歳/女性)
「じゃっぱ」とは、青森の言葉で雑把のことで、魚の粗(あら)を指します。「ずんだ」とは枝豆をすりつぶしてペースト状にした団子状の具で、これにみそ汁をかけるのだとか。
関東周辺からは、真似できそうな食材のメニューが届きました。
「千葉県の『落花生入りみそ汁』。風味豊か」(36歳/男性)
「神奈川県『けんちん汁』。アレンジでそばを入れる」(34歳/女性)
「けんちん汁」とは、「神奈川県鎌倉市にある建長寺(けんちょうじ)の僧が作る『建長寺の汁』がなまった」という説がある精進料理の一つです。
中部地方では、ご当地魚や郷土料理をアレンジしたみそ汁が挙がります。
「新潟県の『のっぺい汁』。具だくさんなので野菜がいっぱい食べられる」(43歳/男性)
「富山県の『げんげのみそ汁』。げんげという深海魚をぶつ切りにしてみそ汁にしたもの。独特な食感が特徴」(24歳/女性)
「長野県の『丸なすのみそ汁』。丸なすのおいしさが味わえる」(31歳/女性)
「山梨県には『ひっつみ汁』と言って、すいとんやワンタンのような具が入った汁がある」(51歳/男性)
「のっぺい汁」は、あまった野菜を煮た汁のこと。サトイモ、ニンジン、ダイコン、油揚げなどの具をたくさん入れるのが特徴といいます。「ひっつみ」とは、小麦粉を練って固めたものをひっつまんで汁に投入することから、こう呼ばれているとか。
関西はだし汁が特徴的です。
「奈良県の『飛鳥(あすか)汁』。みそ汁に牛乳を入れるので、味に深みとコクが出る。減塩料理にもってこい」(23歳/女性)
「大阪府の『粕(かす)汁』。酒粕を使って、魚や野菜など具たくさんで健康にいい」(28歳/女性)
「京都府の『白みそのみそ汁』。甘いので少し練りからしを溶かすとピリっとしておいしい」(31歳/女性)
「飛鳥(あすか)汁」は奈良県飛鳥地方の郷土料理で、仏教が伝来する前、宮廷へ献上されていた牛乳が入った汁物だそう。
中国、四国、九州地方は、具の組み合わせが個性的なメニューが届きました。
「香川県の『あんもち雑煮』。あんこもちの入った、白みそ仕立ての雑煮」(31歳/男性)
「地元の山口県ではほかの地域に比べて、『カニ汁』を結構多く食べているかも」(30歳/男性)
「宮崎県の『冷や汁(ひやじる)』は夏場にぴったり」(28歳/女性)
「『沖縄のみそ汁』は、大きなどんぶりにたくさんの野菜や豚肉、島豆腐、卵などが入っている。何でも入れるイメージ」(50歳/男性)
「カニ汁」とは山口市徳地地域の郷土料理。希少なモクズガニを殻ごとつぶして高菜を入れ、塩と醤油で味を調えるのだとか。「冷や汁」は名称の通り、冷やした出汁に魚のすり身を入れ、あぶったみそとすりごまなどの合わせ調味料で溶くそうです。
オリジナルのアレンジみそ汁も寄せられました。
「サツマイモの天ぷらを入れる」(36歳/女性)
「ジャガイモのみそ汁にはバターを入れる」(27歳/女性)
一風変わった具材、郷土料理としてのアイデアと味わいがずらりと揃いました。どれもおいしそうで、具材のこだわりや、一杯のボリューム感も伝わってきました。外国人への紹介ネタに、来客のもてなしに、いつものみそ汁をアレンジしたいときに、旅先でのグルメ探訪にと役立つのではないでしょうか。
調査期間:2015/7/25〜2015/8/1
有効回答数 423件(ウェブログイン式)
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(品川緑/ユンブル)