愛好者増加中!? 「英語俳句」ってどんなもの? (2/3ページ)
the west burns down
in the pipe of an old man
quenching the century
西方が燃え落ちる
老人の燻らすパイプの中
この世紀の癒しに
Izeta Radetinac(セルビア)
対訳も相当うまいですが、なかなか深い味わいのある句ではないでしょうか。さらに「特選」に入った2句をご紹介します。
⇒「特選」入賞作品
leaf by leaf
the wind tears
away autumn
一葉ごとに
風が秋を
引きはがす
John Tiong Chung Hoo(マレーシア)
⇒「特選」入賞作品
Foggy bridge -
a tram
floats.
霧深き橋
列車を
宙に浮かべて
Daniel Gahnertz(イタリア)
■英語俳句の歴史はすでに100年以上になる!
木内先生によりますと「英語俳句」はすでに100年以上の歴史があるとのこと。初めて英語で俳句が書かれ、それが本になったのはなんと1901年のことだそうです。
単身アメリカに渡った野口米次郎さんが、アメリカで『The American Diary of a Japanese Girl』という本を書き、1901年に刊行されます。この本のラストに野口米次郎さん作の英語俳句があるのです(日本語版は1905年に刊行)。
ちなみに、この米次郎さんは、世界的な彫刻家であるイサム・ノグチさんのお父さんです。クリエーティブな血は息子にも受け継がれたわけです。
日本の俳句は欧米の詩人にショックを与えます。折しも、英語詩の世界に改革運動が起きていました。「イマジズム」運動のけん引者であったアメリカの詩人エズラ・パウンドも日本の「俳句」に出会い、その影響を受けました。