愛好者増加中!? 「英語俳句」ってどんなもの? (3/3ページ)
■第二次大戦後に俳句はさらに広がった!
さらに、第二次世界大戦後、日本の俳句に強く引かれたレジナルド・ブライスさんが、俳句の歴史、作例を紹介した『俳句』全4巻を刊行。ブライスさんの著作により、世界的に俳句が注目されるようになります。
ブライスさんの功績は大変に大きく、木内先生によれば「世界的な俳句の広がりを考えれば、ブライスさんは『中興の祖』ともいうべき存在」とのことです。
ブライスさんの本に影響を受けた作家にリチャード・ライト(黒人文学の先駆者として知られる)さんがいます。彼は生涯に4,000句もの英語俳句を残しています。また、『路上』(On the Road)などの著作で知られるジャック・ケルアック(小説家・詩人)さんは650句の英語俳句を収めた句集を刊行しています。
このような文学者の俳句への傾倒を先駆として、俳句は徐々に海外でも深く浸透していったのです。
木内先生によれば、
「現在では、アメリカの小学校で俳句を教えるようになっています。3行と短く、作りやすい点がいいですし、またその短い中に作り手の情感を込められる点が高く評価されています」
また、
「俳句は日本が輸出した最大の文化ではないでしょうか」
とのことです。
日本ではあまり報道されませんでしたが、安倍首相が2015年4月に訪米した際、晩さん会でオバマ大統領は次のような俳句を披露したそうです。
Spring,green and friendship
United States and Japan
Nagoyaka ni
事ほどさように、アメリカでは日本の「俳句」にリテラシーが高いのです。
■英語俳句はすでに研究対象である!
100年以上の歴史がありますから、すでに英語俳句は研究対象となっていて、2016年にはアメリカで『American Haiku:New Reading』(Lexington Books,2016)という本が刊行されるそうです。木内先生も論文をこの著作に寄せられるそうです。
日本の俳句を海外に紹介した功績者といわれるブライスさんは、『俳句の歴史』(第2巻)の中で、
「日本国外での、日本語によらない俳句の創作……、俳句の歴史における近年の展開は誰にも予見しえないものであった」
と書かれています。haikuは、ブライス先生がこの本を書かれた時代よりもずっと知られるようになっています。また、最近は英語で俳句を作る外国人の皆さんが増えていらっしゃるようです。日本人としてはなんだかうれしいですね。
⇒引用出典:「草枕」国際俳句大会
http://kusamakura-haiku.jp/
(高橋モータース@dcp)