人は意識的に自分の行動をコントロールしてると錯覚しているが、全て無意識下で決定されてる?(米研究) (2/3ページ)

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意識は頭の中の問題を議論することも解決することもない。最終的な結論を次の段階へ中継するために意識は「オン」である必要があるが、面倒な意思決定に参加することはない。

無意識が作動するのは進化によるもの

 なぜ意識はこのようなあり方をしているのだろうか? モーセラ博士によれば、答えは進化だという。

 他の動物と同じく、人間は精神のエネルギーを節約し、生物学的プロセスを自動化しようとする。ほとんどの場合、私たちは本能や反射、あるいは一瞬の思いつきで行動している。例えば、呼吸は完全に自動的に行われており、意識的に呼吸のリズムをキープしようとするのは実に難しい。ここで意識的な思考は完全に停止している。

 しかし、動物と違うのは、人間が複雑な社会的存在として、言語などの高等機能を使うための知性を発達させるよう進化してきたことだ。行動に関する決定はますます難しいものとなり、突然私たちには無意識に楽をさせる中継者が必要となった。

 例えば、あなたが水中の中にいるとしよう。本能的に息をしようとするが、無意識は必死になって「息をしちゃダメだ! 溺れてしまう」ともっと適切な判断をする。無意識は意識に筋肉を動かして、息を止め、生き延びるよう命じる。これに応じて意識がその動作を開始する。

行動のみならず言語も無意識の産物

 無意識の力は基本的な身体機能に止まらない。人間特有の高等かつ複雑な機能である言語も無意識の産物だ。人が話をするとき、同時に意識される言葉はほんの数語だけだ。それだけでその口と舌の筋肉を動かして発音できる。これは話す内容が無意識下で用意され、意識はこれにただ従っているだけだからだ。

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 こうした説を受け入れるのは難しいかもしれない。だが、そうだからといって、知覚する存在として想像し、言語を用い、自意識を持つという人間の素晴らしい資質が否定されるわけではない。この説が指摘するのは、無意識が脳における主要なプレイヤーであるということだけだ。

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