【安保法案】媚中、暴行、セクハラ…中国人が見た民主党の惨状 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 今回の一連の安保反対を見るにつけ、僕は民主党が当時と全く変わっていないことを実感しました。彼らにとっての自主性を垣間見ることができなかったのです。彼らの主張というのは、本音を言ってしまえば、

「今まで通りアメリカの核に守られ、自らはなるべく戦争に参加したくない。戦争の際には、アメリカに代わりにやってもらおう。中国とも波風立たせず、彼らが横暴しても見て見ぬふりをしよう」

 ということではないでしょうか。

 それは自立していない子どもの言い分であり、2009年の鳩山政権のすり寄り外交と全く同じです。「平和」という口当たりのいい言葉を使いながらも、それは、自分たちは何もやらない「無責任」と同義なのです。

 僕も今回の自民党の強行採決がスマートなやり方だったとは思えません。ただしそれ以上に醜かったのが、まるで玩具を買ってもらえない子供が泣きわめいているかのような、稚拙な対応を取る民主党をはじめとする野党の姿でした。

 今後、野党が国民の支持を獲得するには、ヒステリックな抗議活動ではなく、「現実を見極めた上での大人としての代替案を提示すること」が必要不可欠でしょう。それが無理であれば、色々と問題はありながらも、現実を見極めた大人である自民党にしか政権は任せられないと思います。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)

(構成/亀谷哲弘)

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