『メタルギアソリッドV』の気球「フルトン」のモデルとなった実話 (2/5ページ)
フルトンさんは別のプロジェクト(空飛ぶ車)を考案する際に、一体どうすれば飛行機もヘリコプターも着陸できない場所に取り残された人が、その場を脱出することができるか? を考えていました。
フルトンさんは米中央情報局ことCIAと共に答えを探すことに。CIAも離着陸する航空機が見つかる危険性を減らせて、どんな場所にいるエージェントでも素早く回収できる手段の考案に価値を見出したのです。
フルトンさんのアイデアは、人に風船をつけ、ある高度まで風船が上がった段階で、航空機から風船ごと「すくい」上げるというものでした。
1950年代を通じ、フルトンさんは重りやダミー、そして様々な航空機を使ってテストを行い、STARSを使い物になる回収システムへと発展させていきます。そして、CIAも極秘にテストを行っていました。CIAのテストでは、よりシンプルなデザイン、そしてダミーではなく人が使用されていたようです。
『MGS V』をプレイしていると、動物に風船がついているのが奇妙に思えるかもしれませんが、フルトンさんの行った最後のデザインテストのうちの一つは、豚を使ったものでした。
CIAによるとテストの結果は......
フルトンは、まず生身の人間の回収を試す前にダミーをテストに使用しました。次に彼が試したのは豚です。豚には人に似た神経組織が備わっています。地上から持ち上げられ、豚は宙を時速201kmで飛ぶとともにスピンし始めました。無事に傷一つなく回収できたものの、豚は混乱状態に陥ったようです。そして、混乱状態から回復するとクルーを攻撃しました。
1958年にフルトンさんの研究は終わりに近づきます。