『メタルギアソリッドV』の気球「フルトン」のモデルとなった実話 (3/5ページ)
STARSが最初に人間を乗せた記録はその年の8月。その時点でデザインはほぼ最終段階でした。
航空機がハーネス、編んだナイロン製のライン、ヘリウムボトルと風船が入ったパッケージを投下。地上にいる人間がこれを回収し、着用もしくはカーゴに取り付け、風船を膨らませて空へと浮上させます。
ここまでは簡単ですが、航空機(主に回収に使用されるのはC-130ハーキュリーズ)が人/カーゴを回収する部分は、ゲーム中のように簡単にはいきません。
回収用航空機には2つのチューブ状の鉄製「ホーン」がノーズ部分から突き出ています。これは9メートルの長さがあり、70度の角度に開かれています。
航空機は地上130メートルに浮かぶ明るいマイラー・マーカーのラインをめがけて飛行。ラインが航空機の先のホーンの間に引っかかると、風船が解放されると同時に、ばね式のトリガー装置(スカイアンカー)がラインを航空機に固定します。
ラインは航空機の胴体下部に沿っていき、クルーによってJフックを使用して捉えられ、パワーウインチを使用して機内へと引き上げられます。航空機のノーズから翼端にかけてはケーブルが張られており、これによって風船のラインがプロペラに巻き込まれてしまうことを防ぎます。
STARSが最初に運用されたのは、1962年のコールドフィート作戦。
恐ろしいほど視界が悪い状況でしたが、放棄されたソ連の研究基地を調査した2人のアメリカ人エージェントたちを無事に回収しました。下の写真はその2人のうちの1人である、ジェームズ・スミス少佐。