今6人に1人が相対的貧困!身近なのに見えづらい日本の貧困問題 (1/2ページ)
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社会問題
「貧困」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
ホームレス? 段ボールハウス? 生活保護?
いずれにしても、自分にはあまり関係ないことだと思っている人が多いのではないでしょうか。
本著『すぐそばにある「貧困」』(大西連著、ポプラ社)の著者である大西さんは、まだ20代。本格的に生活に困窮する人の支援活動をはじめるようになって5年。現在の活動に少なからず影響を与えたのは、学生時代の偶然の”路上”の人たちとの出会いだったといいます。
そこから、「貧困とはなにか、なにが自分たちと違うのか」と考えていった先に、現在の彼と本著があります。
■日本の「貧困」は相対的貧困
そもそも、「貧困」ってなんでしょう? まず、貧困の中身を知っておく必要があるかもしれません。
たとえば「ホームレス」とひとことでいっても、その実態は多様化しているのが現在の状況。本著によると、厚生労働省の「ホームレス概数調査」では実際に路上生活をしている「ホームレス」の数は減少しています。
これは各種の支援制度や支援団体の活動の広がりが要因ですが、いまは「新しいホームレス状態」の人の数が増加し、より見えづらい形で日本社会に存在しているというのです。
「新しいホームレス状態」とは、お金のあるときはネットカフェに泊まったり、脱法ハウスや安宿で生活する人たち、さらにはニート・引きこもりなど、住居喪失予備軍も含まれます。
27ページに掲げられたOECD加盟国の相対的貧困率のグラフは、驚きに値します。日本の相対的貧困率は、かなり上位に位置しているのです!
日本人の6人に1人がそれに当たるという相対的貧困とは、国民一人ひとりを所得順に並べたとき、真ん中の人の値に満たない人の割合を指すそうです。
2012年でいうと、月に使えるお金が約10万円以下の人がそれにあたり、割合では、国民の16.1%がそれに相当します。数字でみると、「貧困」のイメージがぐっと身近になったのではないでしょうか。