改正道交法で自転車の傘さし運転禁止!? 捕まらないための『レインコート/ポンチョ』実用度・快適度徹底比較!

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改正道交法で自転車の傘さし運転禁止!? 捕まらないための『レインコート/ポンチョ』実用度・快適度徹底比較!

雨の日に欠かせない防雨グッズ。中でも、自転車を使用する際にベストなアイテムとして、レインコートや最近ブームとなっている防水ポンチョがある。とは言えあまり馴染みのない人にとっては選びようがないのも確か。そこで、主に自転車使用を前提にピックアップした『レインコート/ポンチョ』4種を記者が徹底比較。選りすぐり『RAINCOAT』『MODS COAT.』『RAIN PONCHO』『自転車レインぽんちょ』の実用度・快適度はいかがか。


今年6月に施行された改正道路交通法で、自転車ユーザーによる傘さし運転は危険行為にあたることになった。ただこれ、もともと片手運転を禁止しているので本来から違反行為なのだが…。ではかつてヒットした自転車に傘を固定するタイプの傘立てなら良いのかというと、これも地域条例によって差があるものの禁止されている地域が多い。
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となるとやはり雨の日の自転車走行時には『レインコート/ポンチョ』着用がベストだろう。ただ100円ショップでも売られている簡易レインコート、それの数倍以上の価格帯のものに手を出すのは勇気がいるかもしれない。
そこで編集部では大手ショップの雨具売り場店員に売れ筋や人気商品を調査した結果を踏まえ、独自リサーチ。比較は、女性ものも含まれているので、試用は記者の妻が行った。
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余談だが、記者と妻は昨年、台風が多く電車も通っていない離島・奄美大島(鹿児島県)で半年ほど生活したことがあるのだが、車を所有していなかったので足はもっぱら自転車に頼っていた。特に妻はサービス業だったため台風でも休めなかったので、豪雨の中の自転車通勤のためのメイク、ヘアスタイル、帽子…など、あらゆる工夫をしてきたことを頭の片隅に入れてこの検証を読み進めてもらえたらと思う。
ちなみにレインコートは通常のコートに近いシルエットのもので、ポンチョは肩から裾に向かって広がっており自由度が高い。自転車運転時だと、ポンチョの方が中にカバンなどを入れたり大きめのものなら自転車の前カゴまですっぽり覆えるというメリットがある。

■To & FRO
『RAINCOAT』(M※身長155〜170cm 172 g /L※身長170〜185cm 187 g・希望小売価格 税込18900円・発売中)※男女兼用
素材:表地:ナイロン89%・ポリエステル11%/裏地:ポリウレタン100% カラー:レッド/ネイビー/ライトブルー
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トラベルグッズブランドとして有名なTo & FRO。そのレイングッズはアウトドアブランドの支持が高いテキスタイルメーカー・カジレーネ社が手がけていることもあり、機能も本格的。耐水圧20,000mmというのはもう登山レベルのスペックなのでゲリラ豪雨も余裕で対応。それでいて透湿度25,000g/㎡-24Hというまたしても強烈なムレにくさを誇る。ダテにお高いわけではない。
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実際に使用してみると、極薄丈の長めのおしゃれでスポーティーな防水ウインドブレーカーという感覚で、思わず雨の中をランニングしたくなってしまうほど。とにかく軽くて驚いた。しかも4種の中では一番の薄手なのに、防水は完璧。両サイドに便利な蓋付きポケットが装備されているのも使いやすい。たとえ装着時でもスマホや財布など、意外とポケットは使うもので頼もしい。更に、注目すべきは裾。
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前後の裾ナップボタンを留めることにより、雨の侵入を防ぐのはもちろんだが、自転車を漕ぐときに裾が巻き込まれないようにしてある工夫は素晴らしい。もう一点注目すべきはフードの形状。よくあるゴム式で紐で締めることはできないものの、特殊な形状により、ツバこそないものの深めに頭を覆うことが出来る。ただこれ、自転車使用時はスピードを出したり風が強いと空気をはらんでしまい覆いかぶさったフード前面部で視界が遮られて危険だ。低速走行は必須。それでも、軽い素材ゆえに風を味方にして形状を変えることは容易いことは付け加えておきたい。
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袖先にはゴムが入っており、不要な水の侵入を防ぐ機能もある。また袖先の脇に穴が開いていて、寒い時はここから親指を出して半分手袋状態で使用することも出来る。着用は前開きファスナーで楽々。収納もコンパクト。実際に女性のお客さんから、雨の日や夜道でも目立つ明るい色味のレインコート需要はあるという(ショップ店員・談)。
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■ワールドパーティー/w・p・c
『MODS COAT.』(フリー※9〜11号・希望小売価格 税込4600円・発売中)※女性用
素材:ポリエステル100% カラー:オリーブ/グリーン/ネイビー
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雨に降られてもおしゃれ心は失いたくない! という女子に人気の定番モッズコートのシルエットを持ったスタイリッシュレインコート。丈の短さからゲリラ豪雨対応には今ひとつ弱いものの、軽やかファッション性はピカイチ。
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実際に使用してみるとやはり簡易型の印象は拭えない。ポリエステル素材はさらさらした感触で着心地はいいものの、丈が短く膝から下は濡れてしまう可能性が高い。袖先はゴムで絞られているし、裾もまたストッパー付きの紐で締めることが出来る。
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歩行使用では問題ないが、自転車使用ではツバ無しフードが問題になる。フードをストッパー付きの紐で締めることは出来るのだが、女性の場合モロに雨粒が顔面に当たってしまうこともあって、メイク崩れは免れられない。女性に限らず自転車走行自体も小雨ならまだしも、本格的に降ってきた場合は目に雨粒が入るので危険。かと言って目深にフードを被ると横の視界が遮られるので危険だ。
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着用は前開きファスナーで楽々。両サイドに蓋付きポケットがあり、大型で使いやすい。カバーが小型のトートバッグというのが楽しい。小技だが、玄関先などで引っ掛けて乾かすのに便利なループが首元に付いているのは便利。

■ワールドパーティー/KiU
『RAIN PONCHO』(フリー・希望小売価格 税込4200円・発売中)※男女兼用
素材:ナイロン100%(ポリウレタンコーティング)
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自転車対応度の強いポンチョタイプはやはり人気だという。リュックやショルダーバッグごと包み込めるところがポンチョの使いやすさの肝だからだ。実用性に加え、オシャレ気分も備えた独自の花柄パターンも特徴のKiUのポンチョはそのデザイン性の高さから、野外ロックフェスなどに持ち込む人も多いそう。何を隠そう筆者も妻もKiUポンチョのヘビーユーザーだった。
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なにかと便利なポケットはファスナー付きで良いのだが、右側だけにしか無いのと、ファスナーを覆う程度の蓋しかついていないのが心もとない。フード部分はストッパー付きの紐で締めることができるが、やはりツバ無しなので女性のメイク崩れは免れない。
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ポンチョ特有の内部の開放感は素敵だし、男性も使えるポンチョは比較的少なめなのでポイントは高い。しかし裾部分をボタンで留めるという構造は、慣れないと意外に苦労する。うっかり裾のスナップボタンを留め忘れた場合、走行中プチプチ留めながら走行することになったり…(※とても危険)。
あとポンチョの弱点は強風である。生地が多いぶん雨に濡れる面積が少ないので安心で快適なのだが、強風の場合は袖や裾の隙間から風が入り、まともに走行できない。足元に生地が巻き込むこともある(※かなり危険)。
ポンチョは裾部分が広がりやすいので、自転車前カゴまで覆うことが可能な場合が多く重宝するのだが、これは完全に前カゴを覆うまではできなかった。小雨時なら走行にも適しているが、雨量が多くなると女性ならメイクが崩れ、男女ともに雨粒が目に入り自転車走行は危険度が高まる。
雨の侵入を防ぐためにフード部分を締めると、左右の視界も狭まるということに注意したい。チラッと横を見てもフードに邪魔されて視界を確保できないのだ。
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着用は前開きファスナーで楽々。ポンチョという特性上袖部分は絞りなし。肘に近い部分まで濡れてしまう。首元に付いているループは、玄関先などに引っ掛けて乾かすのに便利。収納はカラビナ付きのポーチ。普段から自転車に装着しておくのもいい。

■オーエイチラボ株式会社
『自転車レインぽんちょ』(フリー※身長150〜175cm・実勢価格 税込1980円・発売中)※男女兼用
素材:ナイロンオックスフォード(PVC防水コーティング) カラー:ネイビー/ブルー/パープル/レッド/ピンク/イエロー/グリーン
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若干おしゃれ度では落ちるけれど、自転車の前かごごとガッサリと包み込んでしまうところが実用度満点なポンチョタイプ。ネイビー以外はかなり派手な色味なので使用するのには勇気がいるかもしれないが、目立つことによって走行時の事故防止になるというメリットもある。
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まず使用したことのない人にとっては、着用時に前開きファスナーではなくすっぽり被らなければならないところに驚くかもしれない。素材はずっしりと重く、着用に一番苦労したのがこれ。
正直身も蓋もないデザインと言えなくもないが、実用性は非常に高い。分厚い生地を身にまとい、透明なツバの付いたフードを被り、ストッパー付きの紐で締めあげると無敵感が半端ない。これを装着して自転車にまたがり、前かごまですっぽり覆うと、さながら走る要塞のよう。コストパフォーマンスも非常に高い。
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実はこのツバ付きというのが、自転車使用では必須要件なことを認識してもらいたい。雨量が多くなってくると自転車走行時、雨粒がガンガン目に入ってきて非常にツラい。女性のメイク崩れというデメリットもあるが、男女ともに視界が非常に不安定になり、危険なのだ。
自転車で加速すると雨粒は斜めに降り注いでくる。この時弱い雨ならサングラスなどでも防げるが、強くなるとやはり視界は不安定になる。そんな時ちょっとアゴを引いてツバで雨を受けるようにすると結構な豪雨でも自転車走行が可能なのだ。そしてこの『自転車レインぽんちょ』が気が利いているのが、ツバが透明なところ。視界確保にすごく役立つ。
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従ってある程度強い雨でも自転車走行をする習慣がある人は、ツバ付きのモデルを選びたい。その点でこの『自転車レインぽんちょ』は商品名に”自転車”が入っているだけあって完璧だ。
あえて言うなら重い、ゴム臭がする、ムレる、見た目がちょっとクールでないという4つの弱点があるが、実用性を一番に考えるなら、この4種の中では安価ながらダントツ。水分だけでなく油まで防ぎ、防寒の役目まで果たす(夏場は逆効果だが)。但しポケットや裾を絞るなどの機能は一切ないので注意したい。また濡れたまま放置しておくとカビが生えるのでその点にも注意。
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■結論、自転車走行時に着用するなら…
以上、豪雨の中でも自転車で出動することがしょっちゅうあるという人なら、オーエイチラボ『自転車レインぽんちょ』が最強だと思った。ただ強い雨の時には使用せず、快適性を重視するというならTo & FRO『RAINCOAT』か。軽量性もずば抜けているし、普段使いや防災グッズとして持ってると安心感があるだろう。
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程よい価格帯で雨の日でもオシャレでいたい女性はw・p・c『MODS COAT.』、男性はKiU『RAIN PONCHO』という選び方が適切だろう。
それぞれの用途や環境に合った選び方で、安全で快適な雨対策を追求したい。

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