Uberが防戦に回る日…「タクシー会社巻き返し」のシナリオ (2/4ページ)

そしてこれは筆者がよく言及していることだが、スマホ経由の車両手配ではボッタクられる心配がない。特に外国人がタクシーに乗る場合は、ほぼ必ずと言っていいほど余計な金額を上乗せされたものだ。ブルーバードですら、そういうことが日常茶飯事だった。だが今は、車内でのセコい悪事はすっかりなくなっている。
これまで、決してサービスの良くなかったタクシー会社が生まれ変わったきっかけは、やはりUberの登場だ。この“侵略者”の強大な勢いは相変わらずで、現地報道によるとジャカルタ、バンドゥン、バリの3ヶ所における提携希望ドライバーは、なんと6,000人にも上るというのだ。主に中小のハイヤー企業がUberとの提携を熱望しているという。
無理もない。中小零細の配車企業は、今まで観光地でチラシを配ったり外国人に声かけをしていた人々なのだ。そのような、効果の定かでない地道な作業から解放されるというだけで、充分にメリットがある。
だが、大手タクシー会社がそれを黙って見ているはずがない。ブルーバードは大胆な賭けに出た。
■ ブルーバード、大いなる賭け
日系企業のインドネシア熱は、未だ冷めていない。むしろ最近では、小売・サービス分野からのインドネシア投資が相次いでいる。
ジャカルタにはこの瞬間も、日本からの企業視察団が続々とやって来ている。ブルーバードはそれに目をつけた。
日系企業の海外進出を支援する『ハローG』という企業がある。進出先の調査や翻訳サービスなどが主な業務だ。そのハローGとブルーバードが、代理店契約を結んだのである。
空港から市内までの送迎や、運転手付きの車両チャーターがその業務内容で、何と日本語のタクシー予約サイトも用意されている。
筆者は前々から、ブルーバードは日系企業との連携に活路を見出すのではないかと考えていた。特にジャカルタは完全な車社会で、何かしらの車両を手配していないと暮らしていけないような土地だ。