超スキャンダラスなアニメ7選

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超スキャンダラスなアニメ7選


アニメがサブカルチャーであったのは昔の話。今では大衆文化の中でも大きな位置を占めるようになってきたと感じます。

しかし、一口にアニメといってもさまざまで、その中にはあまりのスキャンダラスな内容で、お蔵入りしてしまったものもあるのです。

そこで今回は、Oddeeによってまとめられた、スキャンダラスなアニメ7作品をご紹介しましょう!


■『サウスパーク』にムハンマドが登場

製作者側からのメッセージ


数々の著名人や宗教団体など森羅万象をネタにし、今なお超絶ブラックなアメリカン・ポイズンを垂れ流す、恐れを知らない有名アニメ『サウスパーク』。

2010年に放送され、エミー賞にもノミネートされた伝説の回「200」と「201」は、番組内でこれまでさんざんネタにされた著名人たちが、偶像崇拝の禁止されているイスラームの預言者ムハンマドの「タブーゆえ馬鹿にされないパワー」を手に入れるため、ムハンマドの身柄を要求するというとんでもシナリオでした。当のムハンマドはそのパワーで守られ、クマの着ぐるみ姿で登場しています。

これに対し、あるイスラム原理主義系団体が『サウスパーク』の製作者トレイ・パーカー及びマット・ストーンの爆殺予告を発表。全米どころか全世界が震撼した、放送事故に収まらない大事件です。


■強烈な人種差別を反映する『Censored Eleven』

沈黙の』シリーズなどで知られるワーナー・ブラザーズによって1930~1940年代に制作された11の作品群です。

アフリカ系アメリカ人に対する人種差別を背景としたストーリー展開、「アンクル・トム」などの差別的な用語の頻繁な使用が問題視され、現在では公式に上映されることはありません。


■原作者が追放された『レンとスティンピー』

クリファルセーのクビも皮肉っています


60年代以降のモラル重視で保守的なアメリカの空気に反抗して、子供じみた汚い下品さとそれに反して精巧に練られたストーリー・風刺が盛り込まれた作品。そのセンセーショナルなラディカルさが人気を博すものの、配信側の会社はより良心的な作風を要請しました。

原作者のジョン・クリファルセーはその要請を無視し、内容は回を重ねるごとに過激に。とうとう彼はクビになり、その後大人しくなったシリーズは打ち切られています。

なお、2003年にはエロ要素が増加したAdult Party Cartoon』も放送されています。


■9.11と『ザ・シンプソンズ』

世界貿易センタービル


1997年に放送された「ホーマーのニューヨーク物語」では、主人公ホーマー・ジェイ・シンプソンがトイレを探し求めて世界貿易センタービルを駆け回る描写がなされました。もちろん放送当初は愉快にとられたのですが、9.11以降その滑稽さはまったく笑えないものになってしまい、放送は自粛に。

劇中の「they stick all the jerks in Tower One.」というセリフが、本来は「バカはみんなタワー1にいるんだ」というニュアンスであったのが、「奴らはタワー1のバカどもにぶちこんだんだ」(テロの被害はタワー1が大きかった)ともとれるなど、随所に問題のあるシーンはありましたが、多少の改変を経て再放送されることもあったようです。

なお、このエピソードは9.11を予言したとも言われています。


■『ガーベッジ・ペイル・キッズ』の未放送アニメ

ガーベッジ・ペイル・キッズ


もともと、日本でも大流行した『キャベツ畑人形』こと『キャベッジ・パッチ・キッズ』のパロディグッズとして製作されたトレーディングカードゲームだった本シリーズ。

四肢欠損をはじめとしたグロテスクさとシュルレアリスムでニッチな層に大受けし、アニメ化の話が持ち上がりましたが、PTAや宗教団体からの猛烈な反発でスポンサーが撤退し、放送直前でプロジェクトは打ち切られました。しかし、2006年にはDVDが発売されているようです。


■ダリとディズニーの異才のコラボレーション

1940年代に行われたパーティで、2人の天才が1つの作品を描き上げようとの約束を結びました。それがサルバドール・ダリウォルト・ディズニー

今までにないアニメーションを作ろうと奮闘した2人ですが、ダリが求めたのは「時の迷宮で開催される魔法の展覧会」であったのに対し、ディズニーはシンプルな「小さな恋の物語」を創ろうとしました。

ダリは一歩も引かず、結局は制作費が膨らんで計画は頓挫しましたが、2人はその後も良い友人であり続けたそうです。


■その後のアニメに影響した「ポケモンショック」

1997年に放送されたアニメ『ポケットモンスター』の「でんのうせんしポリゴン」では、ネットの世界を表現するためストロボフラッシュが頻用されました

特にピカチュウの「10まんボルト」が強烈な光を放ち、視聴者に光過敏性発作などを引き起こす事態に。後発の番組で「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」などのテロップを表示する契機にもなりました。

残念ながらこの一件以来、ポリゴン、ポリゴン2及びポリゴンZはテレビシリーズに登場していません。前述の通り最も激しいフラッシュはピカチュウが発生させたもので、ポリゴンは濡れ衣を着させられた形となります。

なお、問題のシーンは英語版のWikipediaで閲覧が可能です。


いかがでしたか? スキャンダラスとはいえ、とても冗談が言えるような雰囲気ではないアニメもあり、いろいろと考えさせられます


7 Scandalous Cartoons You May NEVER See[Oddee]
South Park Studios[YouTube]
South Park controversies[Wikipedia]
Censored Eleven - Wikipedia, the free encyclopedia[Wikipedia]
What's The Deal With Warners Bros 'Censored 11'?[Shadow and Act]
The Censored 11[The Censored Looney Tunes and Merrie Melodies Guide]
Man's Best Friend[Ren And Stimpy Wiki]
The Ren & Stimpy Show[Wikipedia]
The City of New York vs. Homer Simpson[Wikipedia]
The City of New York vs. Homer Simpson[Simpsons Wiki]
Controversial Saturday Morning Cartoon That Never Saw The Light Of Day [Kicking Back With Jersey Joe][Fierce and Nerdy]
Walt Disney's wild ride with surrealist Salvador Dali[News OK]
Dennō Senshi Porygon[Wikipedia]

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