【クルマを学ぶ】排ガス規制問題、フォルクスワーゲンが使った「defeat device」とは (3/3ページ)
■ テストと実走行の乖離
実はこの問題の根幹にあるのは、テストがリアルワールドでの走行を反映しきれていない点にある。
本来であれば、実際のコースを走らせた上で排出ガスを測定できるのがベストであるが、実際にはテスト用の機材の上に自動車を固定、走行パターンを入力して行われるものである。
しかし、いくらテストでいい数値が出せたとしても、実走行で数値が悪くなれば結果的に意味がない。だからといって『defeat device』を入れていい道理はないが、テストと実走行の乖離があることを知っているメーカーが、ついチートをしたくなる気持ちも理解できなくはない。
現在の自動車では、燃費、パワー、ドライバビリティ、排出ガス低減、とすべての性能が要求される。
ゲームのパラメータ設定のようなもので、どこかをひきたてれば、どこかが落ちてしまう。すべてのパラメータを引き上げるには技術的なブレイクスルーが必要で、各メーカーはそれを切磋琢磨してきた。
しかし、今回のVWのようなチートは本来の技術発展ではなく、失望に値するといっていいだろう。
VWグループはもともと高い技術をもっているメーカーだからこそ、最出発をし、本来の技術発展に期待したい。
【参考・画像】
※ 「無効化機能(Defeat Device)」について – 東京都
※ クリーンならぬ、ダーティ-・ディーゼル:VWディーゼル、米国で大気浄化法違反 – Cordia blog
※ 【VW匠の技】Defeat Deviceの巧妙な作りに感動した – 膝と相談させてください
※ VWディーゼル不正の概要判明 – 自動車評論家 国沢光宏
※ Bohbeh / Shutterstock
※ frankie’s / Shutterstock