【第15回】外出先でプリントアウトする方法を知っておくべし! 予期せぬピンチの対応策
万一に備えて、プリントアウト方法をチェックしておこう
就活中は幾度となくピンチが訪れるもので、中には顔面蒼白というレベルもある。たとえば、外出先でエントリーシートをなくしたり、破いてしまったとしたら......。想像するだけでも恐ろしいことだ。だが、このような事態に陥ったとしても、決して諦めないでほしい。外出先でプリントアウトする方法はあるのだ。今回はその方法について3つほどご紹介。これは皆さんの大ピンチを救う可能性もあるので、ぜひ覚えておいてほしい。
セブン-イレブンでプリントできる「ネットプリント」を利用
最初に紹介するのは、セブン-イレブンでプリントできるプリントサービス「ネットプリント」。ウェブ上にアップロードしたファイルを、セブン-イレブンのコピー機でプリントアウトできるサービスである。
【利用方法】
【1】「ネットプリント」のホームページでユーザー登録(無料)し、ログイン
【2】ログイン後、「新規ファイルの登録」画面でファイルをアップロード。すると8ケタの予約番号が発行される
【3】その番号をセブン-イレブンのコピー機に入力すると、アップロードしたファイルがプリントアウトされる
【利用可能ファイル】
Word、Excel、PowerPoint、PDFなど
※利用できないファイルのタイプもあるので、詳しくはホームページで確認を。
【利用料金】
B5,A4,B4サイズの場合(1枚) 白黒:20円、カラー:60円
【ネットプリントの便利な使い方】
全国に1万店舗以上もあるという利便性、そして一般的なコピー料金と変わらない価格設定が魅力である。しかしながらファイルをアップロードし忘れすると、当然利用できない......。
そこで、このサービスを利用する場合は、ユーザー登録後、就活関連の重要な書類をすべてアップロードしておくように徹底すること。そうすれば、忘れ物をした際の保険になるし、必要に応じてプリントアウトすればいいので、就活関連の書類を何でも持ち歩いている人は、必要のない書類まで持ち歩かなくて済むはずだ。
「ネットプリント」の「新規ファイルの登録」画面。
用紙サイズやカラーなども事前に指定できる。
続いては「ビジネスコンビニ」。そもそも、皆さんはこのサービスをご存じだろうか? 「ビジネスコンビニ」とは、事務用品の販売や書類のプリントアウトサービスなどを行う、ビジネスシーンに必要なサービスを提供するコンビニのこと。今回は都心を中心に店舗展開する「フェデックス キンコーズ」のサービスを紹介しよう。
【利用方法】
【1】店舗でPCをレンタルし、USBメモリなどに保存してあるファイルをPC上に落とす
【2】PC上に落としたファイルをプリントアウトする
【利用可能ファイル】
Word、Excel、PowerPointなど
※店舗によって利用可能ファイルは異なるので、ご利用店舗にお問い合わせを。
【利用料金】
【1】PC使用料
最初の10分→262円 以降10分ごとに210円
【2】印刷料
例えばB5,A4,B4サイズの場合(1枚) 白黒:11円、カラー:54円
※1と2の合計が利用料金となる
【フェデックス キンコーズの便利な使い方】
「ネットプリント」と比べると利用料金がやや割高なうえ、全国で54店舗と店舗数が少ないので利便性には劣る。しかしPCで作業ができるのがこのサービスの強み。説明会に向かう途中、エントリーシートにやっぱり少し書き足したい......というようなピンチが起きた際には、ぜひ活用したい。
フェデックス キンコーズは都内に38店舗を構えるが、そのすべてが都心部に集中。
この地域に向かう際は、「NAVITIME」などで店舗の位置を確認してみてほしい。
3つめは「ネットカフェ」や「漫画喫茶」の利用。自宅や学校以外でプリントアウトできる場所として、プリンタを所有していない人などに重宝されてきたネットカフェ。もちろん就活中のピンチに利用するのもアリだ。
【利用方法】
【1】「USBメモリ」などの携帯用メモリなどに保存してあるファイルをPC上に落とす
【2】PCで「印刷」を選択すると、指定したファイルがプリントアウトされる
※印刷物の受け取り方法はカウンターで受け取ったり、プリンタに取りにいったり、店によって異なる
【ファイル】
Word、Excel、PowerPoint、PDFなど
※上記4種類はほとんどの店舗で利用可能だが、念のため入店時に確認を
【利用料金】
【1】入室料
基本料金は30分200円前後の店が多い。
【2】印刷料
店によってさまざまで、系列店でも料金が統一されていないこともあるので確認を。 また、サイズはA4のみしか扱っていないケースもあり、 料金はA4で白黒=20円前後、カラー=50~100円が多い模様。
【ネットカフェ・漫画喫茶の便利な使い方】
店舗数も多く、PC操作も出来るのが魅力だが、サイズ指定が出来なかったり、性能があまりよくないプリンタを使用している店もあるため、当たり外れが大きいのが実情だ。企業に提出する書類よりは、個人的に使う資料などをプリントアウトするのに向いているかもしれない。
さて、今回は外出先でプリントアウトする方法として3つのパターンを紹介したが、どれを選択するにしても、必要なファイルをすぐに取り出せる状態でないと利用できない。
そこで、忘れ物という最大のピンチを防ぐためにも、今後は重要なファイルはクラウドサービス上にアップしたり、USBメモリで持ち歩くことを徹底しよう。まさかのミスは誰にでも起こりうることだが、それを乗り切るための手を打っている人こそ、未来の社会人として相応しい人材と言えるのだろう。
文:下元陽(BLOCKBUSTER)