「ヒューヒュー、ゼーゼー」に要注意!秋に多い小児喘息と知っておきたい予防法5つ
気温差が大きくなり、体温調節が難しいこの時期、子どもの呼吸の音が気になったり、咳が続いていると感じたりすることはないですか? そんな時は喘息を疑う必要があります。
喘息は、気管支が炎症を起こすことにより、呼吸が苦しくなる慢性の病気です。 空気の通り道である気管支が塞がれることにより、「ヒューヒュー」、「ゼーゼー」などの喘鳴(ぜんめい)や咳を繰り返します。
平成26年度の文部科学省の『学校保健統計調査』によれば、幼稚園児で全体の1.8%、小学生でその約倍の3.8%が喘息保有者であることが分かり、幼児期に罹ってしまうと身体への負担が大きく、呼吸困難に陥る場合もありますので、放っておくと危険な病気です。
そこで今回は、わが子の呼吸の音が気になった時に知っておきたい、小児喘息の基礎知識をお伝えします。
■喘息に見られる基本症状3つ
では、基本的な喘息の症状とはどんなものがあるのでしょうか? うちの子もしかして……と思い当たることもあるかもしれませんので、お子さんの症状と照らし合わせてみてください。
(1)咳や痰・・・空咳や痰がでる。花粉やハウスダスト、カビ、昆虫、猫など動物の毛が原因で起こる。
(2)喘鳴・・・息苦しさを訴え、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と苦しそうな音が喉から聞こえる。気道が腫れてしまい、息をしていても空気の通りが半分になることも。空気を身体に十分に取り込めず、脳が酸欠の状態となり、顔色が真っ青になることも。
(3)咳喘息・・・慢性的に咳が続く気管支の病気。風邪は治ったにもかかわらず、咳だけが数週間続いたら、それは咳喘息かも。
この他に胸の痛みや背中の張り、動機、息切れなども疑ってみると良いでしょう。
普通の風邪や咳、またはアレルギーの症状と見分けるのが難しいものが多いですが、喘息の基本症状をある程度頭に入れておくだけでも、病気に早く気付くことができます。
また喘息の原因は、アレルギー型と非アレルギー型にわけられますが、乳幼児の気管支喘息の原因の9割はアレルギー型と判断されます。アレルギー体質は遺伝する確率が高いので、家族にアレルギーを持つ人がいると気管支喘息を発症しやすくなると考えられています。当てはまる方は、より注意が必要です。
■意外と知らない「小児喘息の対処法」5つ
喘息の予防法は、ズバリ、アレルゲンから遠ざかり、健康的に過ごすこと。
具体的には以下5つに注意することが予防対策になるとされています。
(1)室内でのダニやカビなどのアレルゲンを取り除く
(2)タバコの副流煙に当たらないようにする
(3)季節の変わり目の温度変化に気をつける
(4)外と室内の温度変化の差を少なくする
(5)睡眠を十分に取りストレスに強い身体を作る
これらは家庭で少し気をつければできることばかりであり、喘息の症状が出ていない場合でも気をつけておきたい生活習慣なのでぜひ心がけてみてください。
■体質を改善していく「漢方」での治療法
また、湿度を50%前後に保つことも効果的です。 治療法としては、ステロイドの吸入が一般的です。これは“抗炎症療法”と呼ばれ、安全で効果も高いのですが、漢方薬を併用すると症状の改善が早まることもあるそうです。
漢方薬には即効性はあまりありませんが、体質を改善する働きがあります。苦く、飲みにくいイメージですが、小児に使用できる漢方もあり、西洋薬と併用することで相乗効果が期待できます。
ただ、やはり味はひと癖あるので、子どもに飲ませるには工夫が必要です。乳児であれば、漢方薬をつぶしたり水で練ったりしたものを指先につけ、上あごかほっぺたの内側にすりつけ、ミルクや水分で流し込むと上手に飲めます。お腹が空いているときやのどが渇いているときに飲ませてあげるのがコツです。
また、幼児・小児の場合は、オブラートに包むか、ジュースやアイスで味を変えごまかして飲むとよいでしょう。アイスの場合、味の濃いチョコレート味やココア味がオススメだそうです。練り込むか、真ん中に入れ込んで、そのままゴクリと飲ませてあげてください。
いかがでしたか?
子どもの喘息は親の観察が早期発見につながりますので、もしかして……と感じたら早めに病院を受診してください。もし、喘息であったとしても、生活環境を整えたり、お薬と上手に付き合ったりすることで、改善への道が近くなるはずです。 まずは気になったら早めに受診しましょう。