道路交通法改正から3ヶ月、自転車事故ってどう?

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道路交通法改正から3ヶ月、自転車事故ってどう?

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平成27年6月の道路交通法改正から3ヶ月ほどたちました。自転車運転に対してのルールを明確にした改正が主なったのですが、その後、自転車運転に影響を与えているのでしょうか?

そこで、改正によって自転車運転事情がどうなったのか、ファイナンシャル・プランナーの筆者と一緒に確認してみましょう。

■平成27年6月の道路交通法改正って何か変わったの?

警察庁の調べでは、平成26年に発生した交通事故のうち、自転車が関係する事故の割はが約2割だそうです。特に都内では、平成27年は8月までに交通事故のうち32.7%(22,372件中7,322件)が自転車が関与しているとのことなのです。

平成27年6月の道路交通法改正で、自転車運転の危険行為について明確になりました。危険行為とは主だったもので。信号無視、歩行者用道路における徐行義務違反、通行区分違反、歩道通行時の通行方法違反、ブレーキ不良自転車運転、酒酔い運転など14項目です。

これらの危険行為を2回以上した運転者は、3ヶ月以内に公安委員会の講習を受講しなければならず、受講しなければ5万円以下の罰金を取られてしまいます。

■自転車運転、例えば、こんなことは違反・危険運転

自転車は、原付(原動機付自転車)とほとんど同じ扱いです。

・13歳未満の児童、70歳以上の老人、身体障害者、車道が危険と思われる、以外に歩道を走る

・歩行者道路を徐行しない(時速8キロ以上で走行)

・歩道を走るとき、チリンチリン鳴らす(歩行者が当然優先のため)

・人が渡る横断歩道を自転車に乗って渡る

・飲み会でお酒を飲んだあと、自転車に乗って帰る

・傘差し、イヤホン付け、スマホ(時刻を見るのも注意)運転はもちろん禁止

・ブレーキをかけて3mで止まれない(ブレーキ不良)

■注意を受けた、取り締まりにあった、こんな声

こんな注意を受けた、という声をいくつかご紹介します。

・「自転車の方、左側通行でお願いします」とパトカーで注意を受けた

・自転車の右側通行で警察にお説教された

・スマホで時間を確認していたら、自転車が捕まった

■指導警告取り締まり、実際の件数は?

全国の件数ではないのですが、産経ニュースによると、滋賀県では施行後1ヶ月(6月いっぱい)で昨年6月と比べ46%も指導警告件数(1,137件)が増えたとのことです。最も多いのが夜間無灯火走行295件、2人乗り205件、携帯電話での片手運転116件、スピード違反が4人、講習受講の対象者は1人だったとのこと。

いかがでしたか?

普段気軽に乗ってしまう自転車ですが、6月以降厳しい取締りを受けた人も多い様子。左側通行、歩行者優先を今まで以上に意識して走る必要があると実感しますね。

(拝野洋子)

【参考】

※ 道路交通法改正のポイント – 全日本交通安全協会

【画像】

※ msv / PIXTA

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