浜崎あゆみ「タダ券ばら撒き」「顔面劣化」と嘲笑浴びても走り続けるワケ

デイリーニュースオンライン

「ayumi hamasaki official website」より
「ayumi hamasaki official website」より

 ファンクラブツアー『TA LIMITED LIVE TOUR』の真っ最中の歌手・浜崎あゆみ(36)。これまでアリーナ規模の会場が当たり前だった浜崎あゆみだが、今ツアーでは2000人クラスのライブハウスを中心に全国8都市で19公演を開催する。

「ファンクラブ会員の皆に会いに行きたい」という本人の希望から実現したツアーだが、ネット上では「アリーナじゃ空席祭りだからね」などと厳しい声ばかり。さらに、自慢のルックスに関しても歌番組出演をきっかけに「顔面が劣化しすぎ」「妖怪みたいになってきた」といった辛辣な意見が上がり、かつての日本を代表する"歌姫”の面影すらない苦境が浮き彫りになっている。

アリーナツアーは限界? タダ券ばら撒き報道も

 全盛期はミリオンを連発していた浜崎。シングル総売上約2150万枚、アルバム総売上約2900万枚。合計で5000万枚以上という怪物級のCD売上記録を保持している。一時期は所属レコード会社「エイベックス」の利益の約4割を一人で稼ぎ出していた。

 だが、近年は音楽不況を踏まえても異常なほど数字が落ち込み、2014年10月に発売したシングルは初動売上3000枚以下という大爆死となった。アルバムからのリカットといった悪条件が影響しているが、それを差し引いても全盛期では考えられない数字だ。

 それでもアリーナクラスでのライブツアーを続けることで面目を保っていたが、今春から今夏にかけて開催された全国ツアーでは「タダ券がばら撒かれている」との報道が噴出。実際、後援者と思われる人物がLINEなどで無差別に無料招待の案内を送っていることが確認されたといい、大量のチケッが余っている様子だったという。

 ライブの不入りは数年前からささやかれており、特に地方会場が顕著。2013年には青森県で開催した2DAYS公演のチケット売上があまりに低調だったため、開催10日ほど前に県内の各家庭に宣伝チラシが放り込まれるという切ない事態も起きた。

「都市部は昔からの熱烈なファンが多いので何とかなりますが、地方のアリーナ公演は苦戦。長年の後援者やスタッフが『歌姫』に恥をかかせないためにチケットを買い取って無料でバラ撒いたり、宣伝チラシなどの広告を打って必死に取り繕おうとしている。しかし、それも限界。今回のライブハウスツアーはファンサービスだけでなく、中小規模会場ツアーの予行実験という意味合いもあるのでしょう」(音楽関係者)

 浜崎のメインファン層はヤンキー系が中心といわれていたが、現在はEXILE系に興味が移っている。特に近年は地方の方が流行に敏感になっており、もはや「過去の人」である浜崎のライブに足を運ぶ人は激減しているのだ。

 国内での人気低下を本人も認識しているのか、浜崎は昨年末から「シンガポールを拠点に海外活動を本格化させる」と意気込んでいる。実際、浜崎はアジア各国では現役の大スターであり、今年4月にリリースしたアルバムは香港、インドネシアなどアジア各国のiTunesチャートで1位に輝いた。

「アジア諸国は日本の流行が遅れて伝わるため、いまだに浜崎が日本の大ヒット歌手だと認識されている。一昔前は往年の人気歌手が地方でドサ回りするのが珍しくありませんでしたが、それとあまり変わりません。いずれ日本での現状が知られれば、アジアでも人気を失うでしょう」(前同)

 もはや八方ふさがりの状況に思えるが、浜崎ほどの過去の実績があれば無理に稼ごうとする必要はない。作詞・作曲を手掛けたヒット曲は多く、何もせずとも十分な印税が定期的に転がり込んでくるだろう。むしろ露出を抑えてブランドイメージを維持した方が利口だ。

 それなのに、なぜ嘲笑を浴びながら傷だらけで走り続けているのだろうか。

「浜崎は普段からマネジャーや付き人、ボディーガード、スタイリスト、ヘアメイクなど20名ほどのスタッフを大名行列のように引き連れ、一時期は愛犬のチワワ専用の『散歩係』『ウンチの処理係』も数名いた。ダンサーやバックミュージシャンも大勢いますから、その『あゆファミリー』を養っていくだけで相当な額が必要になります。浪費癖もハンパではなく、雑誌撮影で訪れた香港で一日で680万円も使ったこともあった。洋服にかけるお金は月に1000万円以上とも豪語していますから、その女王様のような生活を維持するためにはセミリタイアなどしていられないのでしょう」(同)

 過去の栄光が現実を見えなくさせている部分もあるようだ。だが確実に時代は変わっており、いつまでも全盛期のように振る舞えるわけではない。裸の王様ならぬ「裸の女王様」になってしまう前に、身の丈に合った戦略に変更した方がいいように思えるが……。

(取材・文/夢野京太郎)

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