【冴え女シリーズ(6)】[苦手だった不良転校生が・・・?]第6話(前半)「俺ってそんなに怖いか?」 (2/3ページ)
あたし、あたしね? ……恋がしてみたいの!」
藤宮「…………あ?」
智子「今までずーっと部活漬けで、恥ずかしい話、好きな人もいなかったから、だから、恋が、してみたくなったというか」
藤宮「……一度もなかったのか? あー、その、誰か好きになったりってのが」
智子「ああこの人いいな、かっこいいなって思う事はあっても、明確にこの人が好き! っていうのはなかったかな?」
藤宮「……ガキの時も?」
智子「ないない! 子供の頃は男の子は好きになる対象っていうより、一緒に野球が出来る仲間って気持ちのが強かったし」
藤宮「……だろうな」
智子「高校に入ったら、皆の誰々が好きだとか、誰と誰が付き合ってるって話を聞くようになってね?あたしにも皆は聞くのよ。誰か好きな人とかいる? って。それであたし気づいたの。今までそんな経験なかったなって」
藤宮「女子はそんな話、ほんと好きだな……」
智子「それで自分でも恋がしたくなったんだけど、そこで自分のあまりのイケてなさに気づいてしまったというか」
藤宮「別に、お前が特別イケてないって事はねーと思うけど……」
智子「恋するからには、やっぱり相手に自分の事を好きになってもらいたいし、好きになってもらうためにはやっぱり可愛くしないとって思って」
藤宮「でも、今のところ好きな奴がいるわけじゃねーんだろ?」
智子「好きな人が出来てからじゃ遅くない!? 人は見た目が9割っていうし、ファーストコンタクトで好きになった人に、あ、あいつイケてないって思われたくないの!」
藤宮「……お前やっぱ発想力ハンパないな……。普通、相手もいないのに恋がしたいってだけでそこまで考えられねーよ。いや、女子って皆そんなもんなのか? わからん……。それにしたいって思って出来る事なのか?」
智子「呆れた? 呆れたよね。あたしみたいのがそんな事言って」
藤宮「……まだ何も言ってねーよ。