リラックス効果も!ハーブティーに秘められた数々の働き
大切な面接日が近づいてくるにつれ、高まっていく不安……。気になる気持ちもわかるけど、そんなときこそリラックスすることが大切。お茶でも飲んで、ホッと一息ついてみましょう。特にハーブティーは、不安を取り除いたり、不眠を解消する効果があるんだとか。というわけで、ハーブティーブレンドマイスター協会の橋口さんに、ハーブティーの効果とおすすめの茶葉を聞いてみました!
「不安を感じるときは、ハーブティーが役に立つかもしれません。例えば、『ローズティー』には、不安をやわらげる働きがあるとされています。バラの良い香りが、固くなった心をホッとやわらげてくれるんですね。少し気分が落ち込んでいるかも……というときは、『セントジョーンズワート』や、『スパイスティー』もおすすめです。
また、気持ちをリラックスさせたいなら、『ラベンダー』や『リンデン』がいいですね。これらのハーブが持っているゆったりとした香りは、リラックス効果が高いと言われています」(橋口さん)
ハーブティーの水色(すいしょく)を楽しむのも、気持ちを穏やかにしてくれる方法の一つだとか。ハーブティーは他の茶葉類と違って、ハーブを蒸したり、発酵させるといった加工をしていません。植物そのままの色が出るため、キレイな色のハーブティーをていねいに淹れる行為そのものが、リラックスにつながるとのことです。
「ハーブティーの中には、安眠に有用なものもたくさんあります。例えば、『ジャーマンカモミールティー』は、優しく甘い花の香りでリラックスすることができ、体を温めて睡眠に導いてくれるハーブティーの代表です。味も飲みやすく、苦手と感じる方が少ないのも特徴です。
高貴な香りの『リンデン』、ハーバル風味の『パッションフラワー』、ほのかに香る『ジャスミン』、柑橘系の『オレンジフラワー』といったハーブも鎮静効果が高く、おすすめです。スッキリとした香りのイメージが強い『ペパーミント』も、実は鎮静作用があります。スッとした香りを感じたあと、リラックスできるハーブです」(橋口さん)
不安解消や、リラックス効果のあるハーブの種類がわかったところで、早速飲んでみよう! ……と、その前に、ティーバッグでおいしく飲むためのポイントは?
「ティーバッグは、すぐ淹れられるように、茶葉を小さくカットしています。そのため、酸化しやすいというデメリットがあるんです。購入したら早めに飲むのが良いでしょう。
実際に淹れる際に注意したいのは次の3つです。『お湯の温度』、『蓋をする』、『抽出時間』。沸かしたての熱湯で、蓋をして、2~3分を目安に抽出するのがポイントです。抽出し終わったら、ティーバッグは引き上げましょう。そのままにしておくと渋みや苦みが強くなり、酸化が進んでしまいます」(橋口さん)
ハーブティーは、数分単位で味や風味が変わっていく繊細な飲み物。抽出時間を、自分の好みで変えるのも良しとされています。
「ゆっくりお茶を飲む時間がないときは、抽出している間の香りを嗅ぐだけでも、十分リラックス効果を得ることができますよ」(橋口さん)
焦ったときや、緊張を感じるときほど、気分を落ち着けることが大切。忙しい就活中にはぜひ、ハーブティーを取り入れてみてくださいね。
取材協力
http://www.herbteamaster.org/
文●中村未来(清談社)