金メダリストの親が明かす「親と子どもの絆をつくる」4つの約束 (2/2ページ)
「男の子には自分立ちで決めたがる本能のようなものが備わっていて、人からいわれてやっていると、どこか心が前向きになれないのでしょうね」と勝晃さんは分析します。
■親と子どもの絆をつくる4つの約束
のびのび遊ばせて育てる反面、白井家では、健三くんが6歳になったときにできた4つの約束の存在があります。
一、嘘はつかない
一、約束は守る
一、姑息なことはしない
一、物を大切にする
どれも、人として生きる上で大切なことばかりです。
勝晃さんは、「体操選手である前に、人としてしっかりと行動できなければ、誰からも認められないという考えを共有してほしかった」と書いています。
この約束がベースとなって、親子の揺るぎない絆が結ばれていったことは、その後の健三くんの活躍を見るまでもなく明らかなようです。
勝晃さんはまた、親もまたぶれないことが肝要だと説いています。
一度決めたら、子どもの背中を押し続ける、中途半端な「大丈夫?」は子どもの方向性を乱すだけ。もちろん、ゴールはすぐにはたどり着けません。それでも、勝晃さんはいいます。「わが子の一番輝いている姿を見たいなら、それだけ時間がかかるということを覚悟して応援してあげてください」と。
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最後に、この本は決して天才の育て方についての本ではありません。
勝晃さんの場合、健三くんの「個性」が体操の非凡な才能だったため、ある意味、わかりやすかったのかもしれません。ですが、勝晃さんはいいます。「成功体験の価値に大小はない」。それがオリンピックの金メダルであろうと、4年半かけた鉄棒の逆上がりであろうと、子どもの手にする達成感に変わりはない」と。
子どもの幸せを願う、すべての親に読んでほしい一冊です。
(文/Kinkiii)
【参考】
※白井勝晃(2015)『子どもに夢を叶えさせる方法』廣済堂出版