アフリカの「女性器切除」という慣習。過酷な人生をポジティブに生きる秘訣とは? (2/3ページ)
メイドとして四年ほど休む間もなく働く中で、モデルという職業への好奇心が目覚め始めるワリス。偽装パスポートに偽装結婚など、法律スレスレのところで奮闘しながら、彼女が自らの力で輝かしい運命を切り開いていくシーンは圧巻の一言です。
幼いころ経験した「女性器切除」

ソマリアを始めアフリカの国々では、女性の最もプライベートな部分を一部切除して縫合する「女性器切除」の慣習が未だに根強く残っています。この四千年以上前からつづく慣習により、毎年多くの女性たちが命を落としているそうです。
ワリス自身も5歳のときに女性器切除を経験しており、のちの人生にさまざまな弊害をもたらしました。彼女の場合は縫合がきつ過ぎたために、排尿がスムーズにいかず、生理中には耐えきれない痛みを感じていたそうです。
スーパーモデル・女優として活躍していたワリスは、2002年に国連特別大使として女性器切除の慣習撲滅に向けて活動を開始。現在は、自らが立ち上げたソマリア女性やソマリア社会の手助けをする財団を通じて、支援活動を進めています。
それにしても、なぜ女性器を切除しないといけないのでしょう? 「儀式なしには一人前の女性と認められない」「切除しない女性は不浄とみなされる」というのが建前のようですが、男性たちのエゴと女性の性に対する無知も大きな要因のよう。