いつかなくなる!? 地球は毎年「減っている」ってほんと? (2/2ページ)
風船で「家」を飛ばす爺さんのアニメも決してウソではないので、次回はぜひ宇宙を目指してもらいたいものです。
■ヘリウムが高額商品に変わる?
隕石が落ちてくるのも重力のおかげで、ある意味で引き寄せていると表現できます。同様に宇宙のチリも毎年地球に引き寄せられ、地球のおよその重さは、
・水素 … マイナス9万5千トン
・ヘリウム … マイナス1,600トン
・宇宙からのチリなど … プラス4万トン
で、毎年約5万トンの「赤字」になっています。このままだと地球がなくなる! は算数としては正しいが、地球の質量は約6,000,000,000兆トンもあるので、5万トンなど誤差とも呼べない重さでしかありません。
ただしヘリウムが減るのは大問題。ヘリウムは「超伝導」の冷却剤に利用されているので、もしなくなれば、病気の検査にも使われるMRIなども動かなくなってしまいます。
毎年10万トン近くも減ってる水素のほうがヤバくね? と思ったひとはスルドい! 水素のほうが軽いので減る量が多いのはうなづけるが、重さが半分程度になったからと60倍も減るのはおかしい。これはもともと空気中にある量が違うからで、水素とヘリウムの割合(体積)は、
・水素 … 0.00005%
・ヘリウム … 0.0005%
なので、ヘリウムの10分の1しかない水素は、ものすごい勢いで「脱走」していることになるが、これは気体だけの話。水=H2Oのかたちでほぼ無尽蔵にある水素に対し、ヘリウムは自然界では気体でしか存在しないので、水素よりもはるかに貴重な存在なのです。
もしヘリウムがなくなったら、どうすればいいのでしょうか。水素かリチウムを「加工」すれば理論上作ることも可能ですが、原子1つ作るだけで莫大なエネルギーを要します。現実的に確保するなら、
・水素を核融合してヘリウムを作る「太陽」からもらってくる
・月のヘリウム3を加工する
でしょうか。黄色いタコ足の「先生」が破壊する前に、月を削ってくるのがいいかもしれませんね。
■まとめ
・水素とヘリウム合わせて、毎年約10万トンが宇宙に流れ出ている
・代わりに宇宙のチリが落ちてくるので、地球は差し引き5万トンずつ減っている
・水素は「水」から作れるが、ヘリウムは月や太陽からもらってくるしかない…