その方法じゃ「算数力のある子」に育たないかも?専門家が教えるとっておき教育法とは
まだ、数もろくに数えられない我が子でお悩みのママもいらっしゃるのではないでしょうか。そんな折、幼児でも100まで数えられる子がいたり、“1+1=2、2+3=5”とスラスラ計算問題を解いているママ友の子どもを見ると、内心焦ってしまいますよね。
でも、算数力って数唱や計算が出来ることだけではないのです! むしろ大事なのは“数の概念”がちゃんと身に付いているかどうか。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がプリント学習だけでは身に付かない、“数の概念”から身に付ける算数力についてお話ししたいと思います。
■数の意味がわかっているかどうかを試す実験
例えば、100まで数えられる2人の小学1年生がいるとします。この子たちに100ページの本を渡して「52ページを開けましょう」と言ったとき、さっと開けられるのは“数の概念”がある子で、丁寧に1ページ目からめくっている子は数の概念のない子です。
数の概念がある子は“52“と聞いたとき「100の半分だ!」と閃きます。そして、本の半分をまずめくり、それからページを数えて素早く指定のページを探すことができるのです。
お風呂で「100数えるまで湯船から上がってはダメですよ」とよくやる方もいるかと思います。「100秒って結構長いなあ……」という感覚は付きますが、これではまだ不十分。口で唱えるのは目で数を捉えることができないカウントダウンなので、これだけですと数の概念がなかなか身に付きづらいのです。
■数を理解させる方法
それでは、”数の概念”を身につけさせるにはどうしたら良いのか。是非、数量を目で捉える経験をたくさんさせてあげましょう! そのためには、実物を数える経験をさせることがポイントです。
例えば、次のような方法があります。
・1円玉を机の上にばらまき数えさせる
・100玉そろばんで1から順に数える (100個の珠が並んでいるそろばん)
この方法であれば、数量を“目”で捉えることができます。
■床にばらまいた“おはじき”を数えさせる
小学校に入れば「これこれこういう問題は足し算をすればいい、引き算をすればいい」の方式を教科書に沿って習います。けれども、幼児期からこの法則を先走って教え込んでしまうと柔軟な頭脳が育ちません。
数について、ある程度わかるようになった段階で、下記のように遊びながら、ちょっと苦戦させるとグンと能力が伸びて行きます。
(1)床に97個おはじきをばらまく
(2)数えさせる
(3)子どもは1から順番に数えていく。おそらく50個過ぎた辺りからどこまで数えたかわからなくなり、また、1に戻ることを繰り返す
(4)苦戦させる
(5)ママが“10の固まりにすると数えやすい”とヒントをさりげなく与える
(6)子どもは“97は10の固まりが9個と残り7個”と数えると楽だということに気付く
この遊びをするときの注意点として、決して最初に「10ずつまとめるとわかりやすいよ!」と教えないようにしてください。
これにより数の概念が身に付くだけでなく、10進法の基礎を自然にマスターすることも出来ます。
■考える力を養うには、計算問題をやらせる前に…
ついつい“1+1=2、2+3=5”の計算問題をやらせたくなるかもしれませんが、機械的にこれらを正解できたとしてもあまり意味がありません。
むしろ、次のような体験をさせると考える力が付きます。
(1)テーブルに飴を5個置く
(2)子どもに目をつむらせる
(3)子どもが目をつむっている間にママは2個飴を隠す
(4)子どもは目を開ける
(5)なくなった飴の個数を当てる
お菓子なので子どもは興味津々です。おそらく“2個”と答えることができます。段々と飴の数も増やしていき、隠す数も変えていきます。
無味乾燥な計算問題を解くより喜びますし、何しろ頭で考え必死で計算します。
実は小学校の算数の単元で“全体の飴の数を覚えておき、残りの数で無くなった数量を考える”ことは、単なる“違いは幾つでしょう?差は幾つでしょう?”の問題よりも高度な単元として扱われているくらいなんですよ!
いかがでしたか。
周囲の子どもたちが、出来ているからといって焦る必要はありません。この方法で是非頭を使う算数体験を遊びの中にさりげなく取り入れて、まずは“数の概念”を理解させてあげてくださいね。