【冴え女シリーズ(6)】[苦手だった不良転校生が・・・?]第10話(前半)「すげぇ怖かったんだ」 (2/3ページ)
顔がいいからってだけで告ってくる奴なんかはほんと嫌だった。中には、本当に好きになってくれた奴もいたけど・・・俺がそう思ってるのに、付き合ったら、ソイツにもアイツにも悪いって思って」
藤宮「アイツへの自分の気持ちを再確認しただけになっちまったな」
智子「・・・あのさ、藤宮・・・」
藤宮「なんだよ、急に深刻そうな顔して」
智子「そんなに当時好きな子の為に頑張ってるのに・・・本当にいいの? 連絡とらなくて」
藤宮「お前もしつこいな・・・」
智子「だって、自分から会いにいかなきゃ、もう一生会えないかもしれないよ?その子の連絡先知らないんでしょ? 昔、一緒に遊んでたって言っても、もしかしたら学区外から遊びにきてたかもしれないし、今はあっちも引っ越しちゃったかもしれないじゃん!」
藤宮「それは無いから大丈夫だ」
智子「え・・・?」
藤宮「・・・俺が今から言う事に引くなよ?」
智子「え、うん・・・」
藤宮「連絡先は知らないんだ。それは嘘じゃない。でも俺は・・・ソイツがどこに住んでて、今何をしてるかは知ってるんだ」
智子「どういうこと?」
藤宮「俺だって、会いたい気持ちがなかったわけじゃない。こっちに引っ越しが決まって、そんでちょっと捜してみたんだ・・・昔遊んでた辺りを。会えるなんて思ってなかったし、昔を懐かしんでそれで終わりにしようと思ってたのに、すげぇ偶然でさ」
智子「もしかして・・・」
藤宮「いたんだよ、ソイツ。びっくりした。大人びてたとはいえ、顔とか全然かわってなくてさ。咄嗟に話しかけようとしちまった」
智子「なにしてんの、話しかけたらよかったじゃん!」
藤宮「・・・言っただろ? 俺は臆病なんだって。