【幼児編】えッ…意外!お行儀よく食べてほしくても「食事中に怒ってはいけない」理由
食事中ってどうしても叱る回数が増えてしまいますよね。でも、毎朝毎晩、これが続くといつしか子どもの記憶の中に“食事は楽しくない”という負の感情が染みついてしまいます。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が食事中優先すべきことについてお話ししたいと思います。
■「昨日の晩ごはん」を覚えていますか?
昨日の夕飯を覚えていますか? 昨日の昼食覚えていますか?
パッとメニューを思い出せない人が多くいらっしゃるかもしれません。何故思い出せないことがあるのでしょうか。その理由として考えられるのは、特に感動はなく“機械的に食事をしまっていた”ということが可能性として高いということです。
ですが、昨日の夕飯メニューは忘れていても、ご主人と初めてのデートで行ったお店、そこで食べたメニューを覚えている人も多いのではないでしょうか。
昨日のことを忘れているのに、うんと昔のことを何故鮮明に覚えているのでしょうか?
それはその行動に大きな“感動”が伴っていたからです。感動というのはデートならばわくわく感、ときめき感だったりします。
認知症の老人は食事をしたことすら忘れてしまい「まだ朝食を食べていない」などと言います。それなのに昔の楽しかった思い出やその頃、口ずさんでいた歌、また辛い記憶をいつまでも再現します。
それは“嬉しかった”“辛かった”“悲しかった”という感情を伴った記憶だから忘れることが出来ないのです。
■短期記憶と長期記憶
昨晩の夕飯メニューはその直後は“短期記憶”の領域にいったん保存されていましたが直ぐに忘れてしまいます。でも、夫に何か文句を言われて辛い思いをしたときに着ていた夫の“服装、顔つき、その時の光景”はいつまでも忘れることができません。長期記憶に保存され、おそらく死ぬまで忘れることの出来ない記憶となるでしょう。
長期記憶をするのは脳奥深くにある“海馬”という部分です。ここに保存するためにはその横にあるタツノオトシゴのような形をした“扁桃体”という人間の感情を司る部分が働いて、扁桃体から伝わる記憶だけが長期記憶としてインプットされるのです。
■食事中の叱責による子どもの記憶への影響
毎回の食事中、こんな風に言われたらどうなるでしょう
「こぼさないの!」
「好き嫌いしないの!」
「残さないで全部食べなさい!」
「残したらデザートなしよ!」
「手を使わないの!」
「お箸の持ち方違うでしょ!」
「さっさと食べなさい!」
「よそ見しないの!」
「クチャクチャ音を立てないの!」
食事中にママからこのような叱責を受けて不快な感情を伴うことにより、子どもの長期記憶に永久保存され生涯残っていく危険もあります。そうなってしまった場合、マナーを習得し好き嫌いなく食べられるようになったとしても“食事を楽しむ”ことが出来なくなる可能性もあります。
食事中は、“食事をさせること”だけにスポットを当てないで「今日は公園で遊んで楽しかったね」「幼稚園でどんな遊びをしてきたの」と楽しい会話をしながら食べる時間にしましょう。
いかがでしたか。
食事はマナーを守ってお行儀よく食べることよりも、まず楽しい時間であることが優先です。あまり厳しくして小言が多くならないように注意しましょうね。