夜が夜以上に夜っぽい!シルエットを効果的に使った明治の浮世絵師「高橋松亭」の作品がステキ (1/5ページ)
高橋 松亭(たかはし しょうてい)という人物をご存知ですか?明治時代〜昭和時代にかけて活躍した浮世絵師です。活躍した時代的からすると版画家といった方がよいでしょうか。
高橋松亭は小さな頃から日本画家の松本楓湖(まつもとふうこ)に師事し日本画を学びます。大正時代に入り松亭は浮世絵の近代化を目指した新版画の作品も手掛けていくことになります。
大正12年に発生した関東大震災の時にはそれまでに製作した版画、版木が全て焼失してしまったそう。その数なんと500点以上。しかし震災後に焼失してしまったものは作画しなおしたそうです。
松亭は風景画を多く描いている印象がありますが、その中でも目を引くのは何気ない夜の町を描いた作品。夜が夜らしくとても暗く描かれているのが特徴で、人物などもほぼシルエット状態で描かれているものが多いんです。
昔は夜になると現代ほど明るい場所というのはなかったことが絵から伺えますし、街灯や月明かり、民家からもれる明かりがとても効果的に使われている作品がとっても素敵です。
夜が夜以上に夜っぽい…何言ってるのか自分でもわかりませんが、今回は高橋 松亭の作品の中から、夜の薄暗さの中にあかりが灯る作品をご紹介します。
千束の池
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提灯を持った親子が池のほとりに。民家からもれる明かりが池の水面に映ります。