【三十路と婚活】こんな男とドライブしてみた~会社経営者/29歳の巻~ (3/3ページ)
まず、理系学部出身のせいで女性の友人が少ない。さらに年に数日しか休めないほどのハードワーカーだから、結婚するタイミングを逃し続けてきたのだと。
婚活をやめた途端、すんなり彼氏ができたり結婚していった友人を見送って幾星霜。ついに馬場の番が来たと確信いたしました。
連載再開早々、大変申し訳ございません。
「三十路と婚活」、これにてフィナーレです。
ミスター・ハンサムとの距離もグッと縮まった所で休憩タイムも終了。目的地に向かおうと車に向かうと、荷物を出すために彼は後部座席のドアをガチャッと開けました。すると、見慣れぬ大きな物体が目に飛び込みました。
「・・・ん?」
その物体を凝視していると、太陽のように眩しい笑顔でこう答えたのです。
「娘のチャイルドシートそのままで、すみませーん!」
ですよねー!妻子持ちですよねー!
ハンサムフェイスを拝むことに必死で、車内のチェックを怠っていた馬場、痛恨のミスです。まさか後部座席にチャイルドシートがあるだなんて、夢の夢にも思っていませんでしたから。
でもさ・・・
そもそも、馬場に過度の期待をさせたN氏がいけないんじゃないの?既婚者の空気を一切出さずに接するなんて、三十路の独身にとっては五右衛門風呂でかまゆでの刑にされるのと同じこと。
つーか指輪をしろ!指輪!
それさえあれば、ムダに恋のメリーゴーラウンド回さなかったわ。稼働料金返せ、おんどりゃあ!
しかしこのおかげで、やっと現実に向き合えた気がします。
もう、理想の男性が独身で残っているなんて、ありえないんだと。
まわり出したメリーゴーラウンドは、メロディと共に静かに止まり、馬場のLOVE SONGはものの2時間で終了。その後は、ただ粛々と仕事をこなしましたとさ。
(ライター/編集部・馬場)