1位は前年比7%増!今年「最も成長度が高い職業」トップ10

Suzie(スージー)

1位は前年比7%増!今年「最も成長度が高い職業」トップ10

今年のアメリカは経済的好調がつづき、失業率も低く雇用者数も毎月増加傾向にあり、キャリアアップを目指す人々には好機となっています。成功すれば、長期にわたって安泰な生活が得られますが、現在のポジションを離れるには相当な覚悟が必要。

そういう人たちのヒントになるように、『SmartAsset.com』が米国労働省の雇用統計に基づいた、現在の年収と、この1年の収入および雇用者数の伸びを調査。2015年にもっとも成長度の高い専門職トップ10を発表しました。

■10位:麻酔専門医(年収2,970万円)

外科手術や医療行為の痛みを抑えることを専門にしている医師です。難しい技術なので、何年も訓練が必要ですが、長い目で見ればその訓練は報われます。

アメリカには約3万人の麻酔専門医がいて、年収は約2,970万円。これはアメリカ人の平均年収の約5倍です。

■9位:テレビ・映画のカメラマン(年収680万円)

誰もがiPhoneで簡単に写真を撮れる昨今ですが、テレビや映画用の頑丈なカメラ機材を扱うには、訓練して技術を身につけなければなりません。

カメラマンは映像を撮るだけでなく、それぞれの場面をいい構成で、ディレクターの希望通りに撮ることが必要。映画ファンが業界に入るには、カメラマンからスタートするのがいちばんです。カメラマンの就業者数は昨年9%増で、年収は約680万円でした。

■8位:採掘作業者(年収612万円)

「採掘」というと油田を思い起こしますが、アメリカには約20,000人の採掘作業者がいて、さまざまな採掘をしています。

彼らは公共事業のためにトンネルを掘ったり、銅や石炭のような貴重な鉱物を手に入れたりするため、岩やコンクリートを通り抜けて進みます。掘削作業者の数は昨年10%増え、年収は約612万円で前年比9%増でした。

■7位:健康専門講師(年収1,360万円)

全般的に、医療はアメリカでもっとも急成長している分野のひとつ。4位の歯科矯正医や10位の麻酔専門医とともに、歯科医や薬剤師も増えています。

健康専門講師は、これらの専門職全員を訓練する役割。需要も高く、年収は約1,360万円で前年比7%増でした。

■6位:爆発物取扱者(年収640万円)

爆発物取扱者は、ダイナマイト、アンモニウム、硝酸エステル、ヒューズ、弾薬などを扱う仕事です。安全には特に注意を払い、爆破や掘削を監視します。

建設ブームと鉱業の回復のおかげで、爆発物取扱者のチャンスは爆発的に増え、年収は前年比6%増で約640万円、昨年は人員が22%増えました。

■5位:重機運転士(年収565万円)

職務資格は、毎日最低でも450キロの荷物を持ち上げられること。重機運転士とは、重機や非常に大きなものを移動し、運搬し、適当な位置に置く仕事をする人たちです。

これには、蒸気のパワーシャベルを現場まで運んで行ったり、ロケットを打ち上げ地点まで運んだりすることも含まれます。平均年収は約565万円で、運転士の数は1年で6%増えました。

■4位:歯科矯正医(年収2,400万円)

出歯や歯並びでお悩みなら歯科矯正医へ。彼らは責任を持って歯列矯正を進めていきます。

子どもたちは、矯正用ブリッジや固定装置、ヘッドギアを嫌がりますが、矯正をさせたがる親は多く、費用もきちんと払ってくれます。アメリカの歯科矯正医の平均年収は約2,400万円で、医師の数は昨年比11%増でした。

■3位:造船技師(年収1,195万円)

米空母ロナルド・レーガンは、船内の2つの原子炉を熱源とし、90機の航空機と5,000人の人員を乗せることができます。この巨大な船を造り上げた造船技師たちの年収は約1,195万円です。

■2位:映画・ビデオ編集者(年収905万円)

いまやテレビは新しい時代を迎えています。NetflixやHBONowのようなネットサービスによって、テレビの娯楽が質量ともに新しい段階に引き上げられているのです。

それにYouTubeの成功がつづき、ハリウッド映画は2015年に史上最高の興行成績を記録、映画産業全体が急発展しています。原作を興行できるものに変える編集者の数は、昨年12%増え、年収は約905万円で前年比8%増です。

■1位:個人向け投資顧問(年収1,300万円)

経済が好転すると、人々は使うお金も蓄えるお金も増え、いまある貯蓄をどう運用すべきか、退職後の生活にどんな準備をすべきかを考えるようになります。

そういう人たちのために専門的な知識を駆使し、財務上の意思決定を助言していくのが投資顧問の仕事。アメリカの投資顧問は前年比7%増で、現在約20万人がこの職業に就き、年収は約1,300万円です。

華々しい職業を期待する人が多いものの、意外と地味な職業もいくつかランクインしています。

今年のキーワードは、映画・テレビ、そして健康管理です。映画・テレビに関しては、ネットを利用して、幅広い作品や番組を好きな時間に見られるようになったことがポイント。

健康管理については、平均寿命が伸びたことで、お金をかけても長く健康で、よりよく生きたいという欲求が高まっているのかもしれません。これから就職・転職を考える人にとっては、ちょっとしたヒントになりそうです。

(文/スケルトンワークス)

【参考】

The Top Ten Jobs for Salary and Growth in 2015-SmartAsset

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