父兄会、障害児…「今は使わなくなったNG言葉」、なぜか説明できますか? (2/2ページ)
表面上の字面を変えることには全く意味が無くて、障害者に対する意識や本質を変えないと意味がないでしょ」
乙武さんが仰るように、漢字を変えてみたり、単にひらがなにして言葉をいじるだけで良しとしないで、まずは人の意識を変えていくことが大切なことと言えますね。
■あなたは「自閉症」をどう捉えていますか?
発達障害の一つである“自閉症”は現在もこのまま使われています。精神疾患の代表格である“精神分裂病”が“統合失調症”と名前が変わったように、呼び方を変えてほしいという運動を起こしている人もいます。
確かに“自閉症”はネガティブな暗いイメージの言葉です。この障害名により随分と誤解が生まれています。これだけ認知されてきているのに、読んで字のごとく、“自閉=自分の心を閉ざしている”、よって“鬱みたいなもの”と未だに思っている人がいます。
また「私は若い頃自閉症だった」とか「あいつは自閉症だから付き合いが悪い」なんて平気で言う人もいます。
筆者の息子は知的障害のある自閉症ですが、ママ友から「殻に閉じこもっているの?」「鬱病みたいなもの?」「治療すれば治るんでしょ?」「もっと愛情をたっぷりかけて育てたら?」と無神経な言葉をかけられたことが何度もあります。
たしかに、自閉症者の特徴として“外界とのコミュニケーションが上手く取れない”ことが挙げられますが、そもそも病気ではないので“治癒”するわけでもなく、ましてや、親の育て方が原因でもありません。こういった誤認により、傷つく親御さんがたくさんいることを知って欲しいと思います。
いかがでしたか。
このように、世間がその特性を理解することが先決で、言葉だけを変えてもあまり意味がないと思うのです。たとえ自閉症という名称がこの先ずっと残ったとしても、世界中の誰もが正しい理解をしている、そんな時代になることが大事なのではないでしょうか。
言葉だけをいじっても正しい理解が伴わなければそれは表面的なものとなってしまいますので、正しい理解をしていきましょう。