【サイレントベビー問題】子どもを将来「イイ子症候群にしない」ために親が心掛けるべきコト
子どもが15歳くらいになり、こんな嘆きをしている親御さんがいます。「小さい頃はあんなに育てやすいいい子だったのに、どうしてこんな風になってしまったの?」と。
その時になって「幼い頃もっとこうしておけばよかった」と悔やんでも、残念ながら時間をまき戻しして育て直しはできないのです。
子どもが大人になって後悔しないよう、日々の子どもとの向き合い方を大切にしていきたいものです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が、乳幼児期にしっかり愛情を注ぎたい理由をお話しします。
■幼少期の「親の愛情不足」が生む子どものタイプ3つ
(1)サイレントベビー
10ヶ月もの間ママのお腹にいた子ども。生まれた瞬間から未知との遭遇の連続ですが、「お腹が空いた」、「寒い」、「オムツを替えて」、といった時に泣いて訴えることでママがいつでもそれに応えてくれます。子どもにとってはこの世で一番信頼できる人です。
ところが、泣いても長時間放っておかれると赤ちゃんは「泣いても無駄だ」と思うようになります。泣いて親の愛情をつなぎ止めようとまではっきりと意思を持っている訳ではありませんが、どんなに泣いても反応してもらえなければ、コミュニケーションする手段を覚えることはなく、次第に“サイレントベビー”になっていきます。
「泣いたら直ぐに抱っこしないと」と神経質になることはありませんが、寝ている間にスーパーに買い物にいくようなことは決してしないでください。
起きたときママが居なくて泣く5分間は永遠に長く感じる時間となり、恐怖で一杯になります。そして誰ともコミュニケーションがとれない不安を覚えたまま、成長してしまいます。
(2)いい子症候群
サイレントベビーが少し大きくなり、親が喜ぶことをしよう、親の手を煩わせないようにしようと大人の顔色を見て行動する“いい子症候群”になることもあります。
親の愛情が不足している子どもは、愛情を引きとめようと親が期待していることだけすることがあります。でも、先生や親が自分を評価してくれるかを価値基準に生きているため、“自分が本当にしたいこと”を押し殺して生活することになります。
20年後、社会人になって自分が反対意見、問題意識を持っていても黙っています。一見、協調性がある穏やかな人に見えてもそれは、自分の意見を持っておらず、「人の言うことに賛成していれば嫌われない」、「自分さえ我慢していれば波風立たない」の処世術が身に付いているだけ。心は言いたいことも言えないで堪忍んでいるケースもあります。
(3)アダルトチルドレン
アダルトチルドレンとは、虐待などの家庭問題を持つ“機能不全家族”の中で育った結果、大人になってもこれらが心的外傷となり様々な問題を抱えてしまっている人たちのことを指します。
<5つのタイプ>
(1)マスコット(ピエロ、クラウン、道化師)・・・不安を隠しておどけた仮面を被ってきたタイプ
(2)ケア・テイカー(世話役)・・・親や幼い兄弟姉妹の面倒を見てきたタイプ
(3) ヒーロー・・・家族の期待を一身に背負ったタイプ
(4)スケープ・ゴート(身代わり)・・・ヒーローの反対とも言えるタイプで、家族の問題を背負いこまされて悪者になったタイプ
(5)ロスト・チャイルド(いなくなった子)・・・存在しないふりをして生きているタイプ
親からは一見“いい子”に見えたとしても、子どもは心の中で葛藤しています。将来、鬱、引き籠り、自傷など問題を起こすことがあります。
いかがでしたか。
愛情をたっぷりかけられて育った子は情緒が安定します。親の姿が見えなくても“今はトイレに行っているだけ”、保育園に預けても“ママは必ず迎えに来る”ことを知っているので不安定にはなりません。
ひと昔前は「抱っこばかりしていたら抱き癖が付く」と言われていました。今は180度考え方が違います。赤ちゃんが泣いたら抱っこしてあげていいのです。
抱き癖なんかつくことはなく、反対にママにしっかり抱っこされた経験が少ないと情緒不安定な子どもになってしまいます。子どもが寂しそうにしていたり、泣いていたら、抱っこして子どもの感情ごとしっかりと抱きしめてあげましょう。