10月26日、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長（84）が『スポーツニッポン』などの取材に応じ、自身の84歳の誕生日だった10月23日に、所属タレント達から盛大な誕生パーティーを開かれていたことを明かした。後日、パーティーの幹事を務めた滝沢秀明（33）らもこの日について言及しているが、11月5日発売の『女性セブン』（小学館）は、誕生パーティーにはファンを安心させる目的も含まれていたと伝えている。

木村拓哉は電話で祝福メッセージ

　12月11日開幕のSexy Zone・佐藤勝利（19）と中島健人（21）の主演舞台『ジャニーズ・ワールド』の演出を務めるジャニー社長は、10月26日の制作発表後に取材に対応。誕生日に行われたパーティーに100人近くの所属タレントが集結したことや、仕事で欠席したSMAP・木村拓哉（42）からは電話で祝福メッセージが贈られたことなどを明かした。

　翌27日には、俳優・生田斗真（31）が11月7日公開の主演映画『グラスホッパー』のイベントに出席し、

「ジャニーさん、僕のプレゼントだけ忘れて帰ったんですよ。トラ柄のマフラーを贈ったのに」

　と暴露。また、11月2日にNHK木曜時代劇『鼠、江戸を疾る2』の取材会に出席した滝沢は、ジャニーズメンバーが集まる機会として、

「ジャニーさんの誕生日が一番利用できる」

　と笑い、「もちろん来年も仕掛けます」と早くも来年に向けて気合い十分だった。

『女性セブン』によると、滝沢は昨年に引き続きパーティーの幹事を務めたというが、それまでこのような会が開かれたことはほとんどなかったそうだ。それでもジャニー社長への感謝のため、今年は大勢の所属タレントが駆け付けた。その一方で同誌は、一部マスコミが1月に報じたジャニーズ内の“ゴタゴタ”にも触れている。

「このゴタゴタとは、今年1月発売の『週刊文春』が掲載した、喜多川氏の姉でジャニーズ事務所副社長・メリー喜多川氏（88）のインタビューのことでしょう。メリー氏の娘・藤島ジュリー景子氏（49）と、SMAPの育ての親と言われる飯島氏の“後継者争い”についてはかねてから噂が絶えませんが、インタビューではジュリー氏が次期社長であると明言。さらに、メリー氏は自身がマネジメントする嵐と飯島氏が手掛けるSMAPの共演が少ないことについて、『（SMAPは）踊れない』と皮肉を言うなど、あからさまな敵対心が表れていました」（テレビ局関係者）

『女性セブン』はこの件のほかにも、ジャニーズに起きている変化を取り上げている。今年9月にTOKIO・国分太一（41）が結婚を発表したことで“1グループに結婚できるのは1人”というジャニーズ暗黙のルールが覆されたこと。また、Kis-My-Ft2・玉森裕太（25）が11月公開の主演映画『レインツリーの国』のコラボ企画とはいえブログ開設したことも、これまでのジャニーズにはなかったこととして、ファンを動揺させた可能性を指摘している。

「そのため今回の誕生会には、ジャニー氏を中心に事務所タレント達が強い絆で繋がっていることをアピールしたかったのではないか、という見方も。メリー氏はグループ間の派閥については完全否定していたものの、出演番組やコンサートでの共演など、線引きは確実に存在していることでしょうから。今回の記事に関しても、ジャニーズ本体からすれば要らぬ火種となりかねないだけに、掲載に決していい顔はしていないはずです」（同関係者）

　とはいえジャニーズとは良好関係の『女性セブン』が、こうした派閥を飛び越えた記事を掲載したことは、少なからず派閥問題解消への取っ掛かりとなる可能性もある。ファンだけでなく所属タレントからも疎まれる派閥問題に、果たして決着は訪れるのか。

（取材・文／一樹守）